上北山村西原から
高塚山
2017/07/23
二人

カシミール1/50000
炉端山友会例会で高塚山を旧登山道ナゴメ谷登山口から一のタワと登り、通常ルートで高塚山に行き、下山を高塚山北に下り林道を行者環トンネル東口に周回コースの半バリエーションを行った。
私は、体調の関係で、上北山村西原から泉谷林道登山口から高塚山をピストンする別コースで高塚山を目指した

上北山村西原から泉谷林道に入り地図の地点まで車で入った
泉谷を渡る付近から林道に小石が落ちたり、舗装に穴が開いたりと少し傷みが目立つが、林道には凸地が多く、登山口まで無理に乗り入れる必要は無いだろう。
登山口選定は地図上から探したが、地形図を眺めると一箇所緩やかな取り付きが見えた
その現場は今回の取り付きで、取り付きには家跡か畑跡か解らないが立派な石積みが有る。
地形図では、堰堤マークの東、道の目標物は写真の看板の前で位置で、広い凸地で数台は置けるだろう
  
目標物↑                 付近の写真下山時に写す↑              登山口は看板の反対側↑
道らしいものを見つけて踏み込むが、この時期はたぶん登山者も少ないだろう踏み跡は薄い。
ふと見上げるとマークが木に巻かれていた。
ソマ道らしいものを感じ、少し登るとし整備道の跡を感じて道なりに登った。
適当にマークが有るが尾根の何処に出るかは不明だ。
先ず、四等三角点和泉陰地の位置をコンパスで探り、位置関係から登るで有ろうコースを予測した。
道はクネクネと上手く登ってゆくが、はっきりしたものでは無い。
ピンボケしかないので
斜面が緩やかになったころ、間伐材が道を隠し、それじゃと尾根に登った。
 
尾根上には踏み跡が有る。
この尾根は地図から単純見えるが、二重尾根や中央凹に成っていたりと少しややこしい
踏み跡とコンパス角度が合わないが、踏み跡を信じ小さく10m程度下ると尾根に角度がほぼ合った
その地点にマークが大きく打たれていたのは、たぶん私達が登ったルート道の入り口(出口)を意味するのだろう
単純な尾根ほど現在地読みは難しい
今日はコンパスを多用したがコースにはマークも多い
小さな尾根角度や地形、尾根左右の状態や分岐尾根の状態を確実に取ってゆく
今日の相棒は地図読みに興味が有り、時間を掛けて二人で勉強だ
  
最初は地形に特徴が少なく小さな尾根角度変化や等高線の幅などから現在地を割り出す。
登れば段々と自然林に成ってゆくが、途中で整備階段の跡が出た。古い登山道では無いかと上北山村の役場で問い合わせたが、世代が変わり分らない。
そうだ、ヒルちゃんはと??相棒が虫が頭を振っていると言う
これがヒルダンスだと教えるが、何時噛まれたか分からないヒル、相棒は噛まれた経験はあるがヒルダンスは始めて見るといった
少しだがヒルは居るようだ。
私達はヒル避けスプレーは靴とスパッツに振りかけていた。被害は無い
各所で地図読みの訓練だ。登りには時間は懸かる。
山頂で本隊と出会う時間は11時30分の打ち合わせ、それに合わせても行動時間を読んでいた。
尾根は二次林で非常に美しい。登ってゆけばヒルは無いようだ
  
面白い木々のアナ、熊ちゃんが寝ていないかとソート覗くが何も無い
少し大きな木の根の穴には何かが寝ている形跡があったが
尾根が北に曲がりだす頃からは二次林の伐採跡や雑木の美しさは大峰でもこの尾根が美しいほうだろう
  
特別な急傾斜は無い、心臓に欠陥が見つかった私にとっては都合がいいコースだが、少しは甘いようだ
ふと目を尾根にやると、毒蛇のマムシがニョロニョロ、杖で一撃を加えると、気絶してクネクネ、すかさず遠くに投げ飛ばした。
マムシ君ゴメンなさい。マムシ君は強いから又元気で這い登ってくるだろう
 
尾根はだんだんと北向きになり、最後の標高50mばかしは激登りだ。
尾根もやや険路だがたいした問題では無い。
本隊とはアマチュア無線で連絡を取り合っている。
本隊は少し遅れているようだ。
  
二箇所ほどあったが、標高差30m程度の?所の倒木にチャンソーで凹形の切込みが有った
古くはここに大峰奥駈道に出る登山道が有った事を確信した。
上北山村に大台ケ原もいいが、このコースの再整備をお願いするTELをしてみた。
山頂は静かで涼しい
本隊を待つ間、バリエーションで必要なロープワークを練習してみた
今日の相棒は、炉端山友会指定の基本ロープワークを完全にマスターしていた。
落下した登山者を引き上げる3分の一システムを、持っているロープとテープとカラビナで実際に練習しながら本隊を待った。
 
20分遅れで本隊が着いた。
集合写真を写しながら、本隊のコースは渡渉があり傾斜が有り、抜けがあり大変だったと話を聞く
その割には写真は笑顔が満開だ

食後本隊と別れ私達はピストンだ

  
ケガや事故は下山に多い
ユックリと慎重に下山するが、地図読みも下山は難しい
確実にコンパスを取った
  

  
ソロソロヒル地帯だが、日差しがあり日影に入っているかと思いきや、相棒がヒルダンスを見つけた
ヒルサガリノ何とかと言うヒル除けをスプレーした靴とスパッツを、ヒルの横50cmに足を置いた
何を感じるのか、ヒルは尺取で近づき、靴に取り付いたが、やはりひるんで一旦縮ったが、3秒ほどでビューと伸び、頭をくねらし、スプレーの薄いところを探し吸い付いて登り始めた。
結果、スプレーは満遍なく濃く吹いておかなければヒルも久々のご飯と必死で乗って来る
 

最後に四等三角点、和泉陰地まで行き、三角点から登山口にコンパスを取り、コンパスの方向に下ればほぼ登山口に出る方法を実践した
 
もちろん、猪のように真直線では地形状行けない事もある。
地形を読みながら、方向を変えつつコンパスを信じる。

もし現在地が分からなければ、自分の必ず通った最近の地点から登山口にコンパスをあわせてみよう
それでも、コンパスは登山口方向を指す。
 
後は、地形とコンパスを見ながら下山すれば、登山口に帰る確率は非常に高い事を実践した。
 
コンパスの最大欠点は、平行線なら同じ方向を指すことだ。
これは、目的方向を現在地と、自分の必ず通った最近の地点からと二箇所で取ってみると、ある程度はその欠点はカバーされる
マア、今は地形拡大やGPSがカバーしてくれるだろうが、あくまでも地形図とコンパスは登山の道しるべで有る事は理解して下さい。
戻る