干支の山と読図
鳥松山と小城山
3人
2017/03/07
今年の酉年は鳥とか、鳥に関係する名の山が多い。羽や烏、鳥に鶯、雲雀にと
今回は、鳥の字のつく鳥松山を入れ、三角点三つと山二つ、鳥松山と小城山をいれ熊野古道を入れながらバリエーションで廻った
和歌山県有田郡広川町にマイナーな鳥松山が有る
見晴らしも無く、ルートも単純で人気度は薄いが、そこは我が仲間三人は、目っイッパイのバリエーションと古道を楽しんだ

先ず、広川町河瀬の古道ハイキング用駐車場に停めて、少し下り河瀬王子から歩き始める
駐車場は地蔵寺と道を挟んである。
  
河瀬王子は雰囲気抜群の王寺社跡を残す。川沿いを歩き地蔵寺に参詣した
地蔵寺の地蔵は、鹿が瀬峠を越える旅人の背中を押して下さると、駐車場トイレ横に書かれていた
古道の案内は抜群だ。途中に馬留王寺社跡が有ったと言う看板に、その前に石の道標や地蔵と古道雰囲気は良い
  
籠から馬に乗り換える位置とかが有った様だ
三人は熊野古道を歩くが、その知識は薄い
今日は読図バリエーションがメーンの山行だ
先ず、地図から谷横の道に入り、鳥松山を目指す
谷角度を合わせ最初のコンパス操作だが、よくよく地図を見ると、破線道は尾根斜面を登る
谷沿いの道では無いと判断するが、その道の取り付きが分からない??
 谷入り口
この前の↑谷に入る

どうも谷道は地図道とは違うと判断して、では何処から取り付くかそれが分からず、斜面に有ることがわかるが登り口が分からない
すると、写真の道らしいものが見つかり登った
  
歩いてみるが、猪囲いか道跡かまるで不明だ
良く見るとその上に林道風の道が有る。登ってみた。どちらが地図道か分からない
少し林道風道を歩いた。その先で又石積みの道が分岐する
そこを歩いたが、谷に下ってしまう。ここで、この小道は猪囲いの石積みと判断して、林道風道が破線道と決めた
地図どおり、道が谷と出会う位置が地図と合った
  
林道風道を登れば、道は荒れ道の態は無いが、地図と合い、尾根を越える
尾根は切り取られ、荷車が通れたのだろうことが想像できる。猪谷と鹿が瀬を結ぶ生活道だったのだろう
  

驚いたことに、堀割の倒木に新しいテープが登山者の手で巻かれていた
ここから尾根を東に歩くが、鉄塔管理道で道は良い
  
24号鉄塔は見晴らし最高だ。
鉄塔からコンパスを取り鳥松山を目指す。
途中までは鉄塔管理道で整備がいい、新しいテープが鳥松山に誘うが、コンパスはきっちり取ろう。
単純な尾根ほど間違いが多い
 

注意すべきは、略間違いないだろう。熊がヒノキの皮を剝き、その樹液を舐めた後が無数にある。
あまりにも多すぎる。この山域を住まいにする熊がいるのだろう
鈴などの鳴り物を鳴らそう
鳥松山の三角点は清水崎と言う。まるで海岸のような名だ

点の記
等級種別、三等三角点、北緯33°58′45″.2796 東経135°11′54″.9152 標高347.77

切通しまで戻り尾根を鹿が瀬峠に向かう。
ここも鉄塔管理道で尾根状態は良い。
鉄塔と四等三角点鹿が瀬から現在地読みは簡単だ。
  

  
四等三角点、鹿か瀬点の記
北緯33°59′04″.4305 東経135°11′00″.6236 標高344.53
鹿が瀬峠(大峠)に出るまでに、巨木が多く特にウバメガシだろうか、巨木に驚く
 
熊野古道に出会う手前の小ピークは法華の檀(法華塚)があり、詳しいことは知らないが寺跡の史跡だ
  
広、養源寺飛地境内とあり日像上人配流地とある
直ぐ先で熊野古道に出会う。
少し歩けば大峠、鹿が瀬峠だ。広い茶屋跡が有り整備がある
  
小休憩して、小城山に向かう。
鉄塔管理道があり道は良い。途中に古道から集めた石仏だろう。古木の下に祭られていた。
稚児の名が見られ、地蔵の形が多い
  
右手、石垣の上を登る↑
右手に鉄塔が出てその上が、測量点408と思い込む三人、少し遅くなった昼食に飯だ飯だと地図を見ない
風を避け、美味しく頂く各自持ち寄りの弁当だ。
  
間違いとはこんな物だろう。
頭は408mピークにいる。そこからコンパスを境界尾根に取るが、どうしてもコンパスの指す方向に尾根は無い??
鉄塔が磁場を狂わすのだとか、いやこの鉄塔は直流幹線だ。磁場狂いは無いはずだ
 
やっと気がつく三人、ここは408とは違う。もう少し西だ。ランドマークの鉄塔が有るにもかかわらず腹ペコに負けた三人だ
鹿が瀬城、本丸は408m位置で、今は平らなピークに植林されている

コンパスの指す方向に尾根が出て、測量時の杭がある。
下れば直ぐに高圧線が出て、伐採された尾根から見晴らしはいい
  
次の三角点西畑が乗るピークが見晴らせ、地図から鉄塔横にあることがわかる。
後は簡単だ。尾根を下ると、鉄塔管理道階段が出て、それに沿って下れば、熊野古道の小峠に出る
  
小峠から管理道を目標の西畑三角点に向かう。
この地の名産黒竹の生産地の横を通るがここの見晴らしは最高だ
  
ブッシュも覚悟していたが、道は快適で最後は林道歩きに成った。
私は近道と羊歯の中を登ったが、林道から尾根に出るほうがはるかに早い
  
ショウタン何しているのとからかわれ一汗流し、三角点で行動食の饅頭をホウバル三人だ
下山は地図から尾根を下り熊野古道に出ようとしたが、倒木と羊歯ブッシュにあやまった
私達の目標尾根横に明らかに登山者が巻いた数種のテープ、尾根を見ると通りよい尾根だ
今、それを予測するに鹿が瀬トンネル方向から登ってきたのだろう
三角点西畑に山名が有るのかもしれないと思う

四等三角点 西畑 北緯33°58′28″.1891 東経135°10′37″.6877 標高368.00


往路を帰り読図から熊野古道に下る。
道は残るがその整備は無い
下に古道が見え下れば、石畳道の中ほどだ。道の雰囲気は良いが、落石が積もり、手入れの無い道と成っていた
  
小峠に戻り、馬頭観音と書かれた石仏は可愛いが、馬の供養に置かれたとか枯れていた
鹿が瀬側に立場跡との案内があったが、籠から馬に乗り換えた位置と書かれていた

馬で越える人も多かったのだろう。馬子が馬の死を悲しみ弔った物か?往事の姿が見える
   
大峠(鹿が瀬峠)に戻り法華檀の下を通る
下れば、マタマタ地蔵が出る
 
痔封じの地蔵だが縄を結べば、人探しの地蔵になるとか、
痔は嬉しいね。私も少しその気が
落石の多い舗装道を下ってゆく
世界遺産登録が無いころはミカン畑の作業道だったのだろう
廃棄のミカン畑が目立つ。
再度最初の破線道取り付を探すが、地図通りに無い
小さな地蔵や一度登ったコースを思い出しながら駐車場にかえった
  
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