伊勢本街道と
鍋底山、鶴が平山、愛宕山
2017/02/02
3人
 
 御杖村、曽爾村、宇陀市の山々は低山だがそれぞれ面白い。
無料で通行できる京奈和道路を利用して走れば、家からコノ付近は随分と近くなった
そんな関係で曽爾村、御杖村の低山を伊勢本街道を挟んで山を楽しんだ
マピオン地図登山口へリンク
  気温が低い事は予想できたが大宇多の道の駅から榛原駅に向かう途中で、三年使用のスタットレスは、オヨヨ、ズルッと滑る道路状況で
雪もチラチラ、紀伊半島北部の村々は気温が低い
榛原駅から同行者を乗せて曽爾村の山粕に向かい、栂坂トンネル東口の上、旧国道369号凸地に路駐した
何処から取り付いても同じ状況の鍋底山、伐採作業の方に許可を得て伐採用道路を取り付きにした
 
 ところが、道はぬかるみ歩けたものでは無いが、引き返さないショウタンはああだこうだと田の跡を登り、小さな堰堤向こうから目的尾根に取り付いた。
 モットじっくり地図を見て付近を見れば、旧国道から直接尾根に取り付くソマ道が有るようだ。
マッ、今日の山姥はバリバリの山姥だ。
  
 堰堤の上流部から回りこんで取り付こうとしたが、堰堤上は池状態、上手く回りこんで尾根に取り付く
ここで落ちれば今日の山行は中止だと発破をかける
  尾根に取り付いてしまえば、後はルンルン、小雪が降り続くが、冷たさや風は無い
コンパスは大まかにあわせ目視で尾根を選ぶ。鍋底山は古いエアリアマップや、カシミール地図山名18000などに載っている
山そのものは余りにも単純だ。目的の伊勢街道までオール尾根で行く事を目的に読図練習だ
  
 山頂に着けばアララサークルKさんやよく見るアマチュア無線のコールサインを記した山名板が賑やかだ
山姥は記念写真と笑顔で並ぶ
 
  寒さは無いが粉雪が降り続け、低山も雪山の山容で歩くに楽しい
歩けばキュッキュと雪が鳴き、雪の囀りがマタマタ楽しい
何処を下っても伊勢本街道に出れるが、尾根を通す事を目的にコースを選んだ。
上手く伊勢本街道に尾根は下るが、後少しで間伐材がすごく、林道に下った
  
 
 伊勢本街道に出れば、そこは雪国の景色、山姥も綺麗綺麗と姦しい。
林道登りや尾根を伝うには余りにも単純な山、ショウタンはイノシシ登山を提案した
尾根には出ず、取り付きからまっしぐらに斜面をコンパスどおりに歩く
山はそれほど平でどこでも歩けるといった感じだ。
伊勢本街道から正面の植林に入りコンパスどおりにただまっしぐらだが、広いとは言え山には小さな谷や倒木などがあり、目視で開けたコースを選ぶ。
ほとんどは動物道を選んだ。
話は、先に戻るが、一匹の鹿が動物囲いの柵に角を掛け息絶えていた。
里山でよく見かける光景だ。私達は迷惑の無いように柵を越えた
  

取り付きは、黒岩川を越え右岸を下り、ソーラー発電裏付近から山に入った
山は耕作地跡だ
  
 斜面で現在地を当てる事は難しい、山姥も山迷いが怖いのか、地図を離さずコノ谷はここ、コノ地形はここだろうと見ているが、ショウタンはお任せ登山、分からなくなれば尾根に登ればいいし、黒線道を越えるはずと、そこで尾根に乗ればいいと高をくくり地図見ず怠けた
すると、アラ、林道終点に古いカローラが捨て置かれている。
車の登れる道が有って林道だろうがそこは終点で、後は生活道跡らしい
ここは何処だ。全く分からなくなり尾根に登った。
  
尾根に乗れば地形と尾根角度から略現在地を掴んだ。
ショウタン、バリエーションは尾根を歩かないとダメと山姥に一喝、ショボッと頭を掻くが、現在地をつかめる山姥はもう読図上級者だろう
目的の黒線道を掴み、正面の小ピーク越えはしんどいから巻こうと言うが、ショウタン、道は10m下がるから、ピーク越えも巻いても標高差は同じです。なんて鋭い指摘、なるほど、地図を見た。
  

コース表記は難しい、ガーミンGPSの軌跡を参考にしてください

  
山とは不思議な物で、こんな低山のフラットな山でも地滑り警戒地区のようでその表記が多い
尾根を進めば鶴ガ平山に出る
三角点、鶴ヶ平が鎮座するが、植林の木が30cm横にあり、まるで貴重な測量遺跡だという認識が無い
見かねた登山者だろうか、点石の横の木に上田倖弘先生の点表記の板が取り付けられていた。
 
点名は鶴ヶ平で山名表記は鶴が平山と表記しているようだ。

 最短で伊勢本街道に降りようと尾根を狙うが、地形図の様相はまるで無い
尾根先は尖っているのだろうと思ったが丸く??と思うが下れば破線道に出会うはずと少し巻きこんで下った
墓の下にその道が出た。
   
  
 道成りに歩けば車道の伊勢本街道が出て、後は車道歩きだが、雪が舞い雪国を感じながら歩く伊勢本街道は美しい
  
歩いてゆけば、鶴が平山の取り付き付近まで戻りその先で道標が出て、車道から林道風となる
その分岐に道標が有り、写真のように鶴が平山で石炭が昭和まで採掘されていたようだ
今回歩いた中ではその跡は分からなかった
  
車道の伊勢本街道                   取り付いたところ                 分岐を右へ
   
道標を読んで石炭の事を知る
道は農道風から植林内へと入ってゆく、左手に住塚山見えた
だんだんと植林内へ入るが、道の状態は悪いが道標は完璧だ
山粕峠は何処だと登ってゆけば朽ちた道標が出た

  
ここで時間との相談で、愛宕山に行こうと話が決まる
完全なバリエーションで山を越えて、石炭搬出路だろうか黒線道を目指した
これもコンパスを頼りに目視であそこだここだと下り良い所を下って田の畦道だったような道を歩いた
 
何処から乗り入れたのかダイハツミラが捨てられていた
その上に搬出路だろうか道が出て、地形から現在地を探り愛宕山にコンパスを取った
後は、コンパスの指す方向に歩き良いところを歩くイノシシ登山
ここだあそこだ、地形のみはシッカリと合わせた
急に盛り上がった愛宕山、アンテナでも有ったのか小さなピークは植林されていない
  
 帰路は黒線道を忠実に歩き、伊勢本街道の道標から、小さな谷横に入ってゆく
間違えても旧国道には出る
  
 上手く伊勢本街道に乗り小道を下れば細田神社と書かれた看板が出た
御神体は小岩のようで神秘的だった
以前は神社下の住民が祀っていたようだが、今は村が管理しているとか
  
  国道上の細い道を国道と平行に下る
何処まで下るか分からずエーイと土手をズルット下れば、向こうでバス停はモット先だと親切な住民
有難う。私達は車で、旧道に車を置いていると話し、山周回を話せば目を丸くする地元民
今日も楽しい山歩き、次回は何処と山姥は懲りない

 

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