牛廻山と冷水嶺 2021/09/10 単独 |
牛廻山は今回で5回目の山行だが、十津川重里から現在の田辺市竜神村まで古道が龍神街道として生活道が走っていた 今は国道425が開通しているが、これは最高所の蟻の越(牛廻越)から西の、龍神村小又川まで、酷道や死に号線などと揶揄される国道で 慣れていても通るに慎重になる。細い、それこそ林道以下の、落石、崩落、路肩注意で対向は難しい酷道だ 今も昔も生活道だが、古い龍神街道も歩かれる方は少ない 健脚なら、十津川村重里から、龍神村まで一日で縦走可能だが、コース道標は無い 人気の果無縦走より、私は龍神街道の方が好きで、三本杉と丸山間は繋がっていないが、何度も古道利用で山を楽しんだ 今日は干支の山として蟻の越、牛廻山から冷水嶺までを歩いたが、殆どは林道だ |
竜神小又川からR425に入る ナビはマップコード、 478 752 180*04を入力してナビ任せでR425にはいる トンネルを超え天誅蔵下先から急に道が細くなり、アラ道を間違って、ナビがリルート下かと思うほど細く、凸凹、落石と成った 間違いが無いはずと、ナビを広域表示すればR425と表記が出る 本当に酷道だ。パンクの予備タイヤ、燃料、準備万端だが、前から車がこないかドキドキ 蟻の越に着いたが、駐車は盛り土の上に一台が置けた。 探せば何処地が有るかもしれないし、SUV高床車4WDなら登山口広場まで入れる状態だったが、いつもそうとは分からない 単独だ、兎に角リスクは避け歩いた 最初のコンクリ舗装部分が未舗装の頃、2WDで登ろうとして空転が激しく登れなかったことが記憶に濃い 歩いた 丁度半時間で登山口に着いた ゲート林道が有る所が登山口で分かりよい SUV4WD高床車なら余裕で登れるだろうしこの下30m横に広場が有り、10台以上は車が置けそうで、轍も見られた マア自己責任で情報のみ 登山口板の先5mに朽ちた階段跡がある。 5ⅿ程度登れば尾根に踏み跡が出てマークはバッチリ出る 登り切って1177ⅿから向かっても良いが、途中のトラバース道を使っても良い 私はトラバースのユルユル道を選ぶ 自然林が見えだすころ道はフラットになり、大きなタワに石地蔵の看板と地蔵様がでる ここがヒヨキノタワです 西に緩やかに登れば、山頂が牛廻し山だ 新旧、大きな山名板が彼方此方に、みな看板は大きい 下に宝来の鈴女の、点名を書いたピンク板が遠慮気味に置かれている 私は彼女が三角点に興味を持たせてくれた恩人だ。久しく出会っていない 行動食を取り。自撮りで古道を探しながら冷水嶺に向かう 石地蔵のヒヨキノタワから破線に準じようと思ったが、マーク通りに歩くのが一番良いと、地図と合わせながらマークを追った ハッキリ残る部分や倒木部分、道が有ったことは誰でもわかるだろう 熊を捕まえたのか、猪檻より頑丈な熊檻が出て、その先に苔むした地蔵 地形図と合わせるが、現場では道が上下に分かれる そんなところに地蔵が有ったのだろう すぐ前が林道で下れば、上湯川に下る分岐に地蔵様が有る お菓子が備えられている。 登山者か作業者か分からないが、猪が食べようと石地蔵を倒して山肌を転がしてしまう恐れが有る 地蔵様は何を頼んでも食べることはできない 備えて手を合わせ持ち帰ろう |
ここからは延々と林道歩きだ P1145m 下に巨大なショベルカーに巨大な運搬車両、二階建てのように大きい 林道を下る 緩やかだが水平道はない 1055m付近ではメチャ広い伐採、何かが立つのだろうか まさか風力の準備に林道拡張なのか、 工事看板が出て、迫西川、上湯川線拡張とある その先の工事現場終点から尾根に入る 尾根芯にマークが見られた 工事は進んでゆく、場所特定は慎重に 冷水嶺は丸いピーク 三等三角点、点名は手回峠 明治36年6月4設置 ここにはピンク板は無い もう最後の冷水嶺だろうと、玉岡憲明新宮山彦ぐるーぷの初代代表の消えた山名板と自撮りだ |
来た道を引き返す。緩やかに登り、最高部から緩やかに下る 早く歩いているつもりでも時間はかかる 涼しいが、油断なく水分を補給しながら、足を労わりヒョコタンヒヨコタン、スズキのジムニーシェラが来た 乗りますかと言ってくださるが、歩きますとヒョコタン 大きなトラックも帰る。 後1㎞地点で8人乗りSUVが私を追い抜いてゆく 人は何処にいてたのか分からなかった 小学校跡や崖又山を見て、未踏の鉾尖岳ルートを探ってみる やはり、十文峠か小学校尾根から登るしか方法が無いかと次を探るのも楽しい 近畿、関西100名山なんかと書かれた牛廻山、ピークハントは多くなるが縦走や歴史には関係ない登りが増えている 山は歴史とその風格から選べば限りなく沢山ある 一山や有名山に集中せず楽しめば、人が分散され登山道も傷みにくい と、日本100名山最短日数記録を作ったアルピニスト、ヒマラヤ未踏コースを開いた方がポツンといった言葉が消えない私だ |
蟻の越の擁壁に有る地蔵様に手を合わせ 酷道をユックリと下る 途中の天誅蔵を眺めながら、高野龍神スカイライン経由で家路につくが、遠い事遠い事 高野山はもう暗くなった |
天誅蔵 ここで最後の天誅組が投降した 村人は傷手当や、もてなしを最高にして紀州藩捕縛隊に連絡したとか 天誅組の若い二人はその行為に感謝して捕縛されて行ったとか |
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