和歌山山脈の三角点、三角点高山、天王塚、吉礼を尋ねて
2017/02/22

総時間6時間
和歌山市矢田に有る四季の郷公園から和歌山山脈の金谷峠に登り、城ヶ峰から熊野古道矢田峠を越えて尾根を天王塚古墳まで歩き、そこから支尾根のピーク三角点吉礼が乗るピークまで縦走した。
コースは思ったほどブッシュは無かったが、歩くに簡単だが、現在地特定は難しいほうだった。
又、昭和の異物も多く、多くの柑橘農園が廃棄され、山に戻りつつあった。
四季の郷公園の駐車場は五時に完全に閉鎖されるが、バラ園温室の下に5〜6台置ける駐車場がありそこは閉鎖しない
車を止め、登り始めたのが11時40分と遅い
公園の花々は開花は少ないが、付近の梅の花は満開だ
地図通りと言おうか、登山口に向かう
  
登山口に上るまでは車道だが道は細い。途中から見える四季の郷公園は美しい
登山口には大きな道標が有り金谷峠までははっきりと古道が残る

  
金谷峠には石仏が二体、台座に字が書かれているが読みきれなかった
  
この尾根も、人気の山とは行かないが、鳩羽山から大日山への縦走は、すきもの達の間で行われている
私はその経験が無いが、酉の年の今年は、せめて鳩羽山から歩いてみたい。
尾根道を道成りに歩くが現在地は特定しながらだ
里山も地図を楽しめば見晴らしの無いコースもそれは楽しい
  
小さなピークに笹が生えその中に三角点が鎮座するのが城ヶ峰ピークだ
ここは山城跡で、周囲には空堀が認められる
  
三角点の記
等級種別、二等三角点 点名、高山 北緯34°13′46″.7069 東経135°15′35″.8578 標高255.21
山頂北側でK君に拘りコーヒーを頂く、弁当は寂しい限りだが、コーヒーは一流店並の美味しさだ
K君は自分の趣味で高積山に向かい、私達は尾根縦走を楽しむ
引き返す格好で熊野古道の矢田峠を目指す。
少し厳しい下りや竹のブッシュはすごいところも有るが、マークが多く打たれたコースはマークに誘われる
私達は、マークは無視するが、マーク通りしか歩けない
  
  
途中廃棄農園上から南部が見張らせる。
マーク通り歩けば堀割の上に出て、その西側に南無阿弥陀と書かれた大きな石碑や地蔵と観音様?などが有りここは古道だと感じる
そこが古道矢田峠だ。
  
大きな石碑はマークが有り徳本と読める字が書かれ、蓮の花が彫られている
この里山は猪捕獲のククリワナが多くあるようで注意が要る。
今日も猟期が終わるまで余り入ってほしくないような罠猟師の弁だ
  
尾根には塀のような物が盛り上がり何の遺物か分からない
この盛り上がりを伝えば天王塚古墳に着く
途中は廃棄農園で散水設備が今も残るが、もうそれを使う方は無いようだ
  
綺麗な尾根もあるが、平均は里山の雑木帯だ
正面に盛り上がりが出ればそこは天王塚古墳で和歌山では最大級の古墳とここ最近の測量でわかったとか
  
古墳上には四等三角点、天王塚がある又、もう使われない散水用水タンクが錆びた姿を見せる
遺跡より儲けが優先した昭和の遺物だろう。測量はしたようだが未だ発掘はされていないようだ
等級種別 四等三角点 基準点名 天王塚 標高153.81
少し戻る格好で目標の三等三角点吉礼が乗る尾根に向かう
破線道は谷だ。とても通れる状態では無いブッシュだ、手前の尾根に赤いテープがひらひらとしていたので道が有るかなと下った
それは、古墳が有るマークだった
  
読図から少し左手に道が有ると目を凝らすと、廃道と成った道が下に見え、古い農家の小屋や、散水タンク、モノレールが放置されている
  目視で尾根に向かう
ししのヌタバが幾つも出て、農園跡を登った
  
少しブッシュも有るが、里山としては通りよい
目視やコンパスで尾根を探るが一箇所コンパスを見ないで歩けばほんの少しアルバイトだ
先取りコンパスで間違いが直ぐにわかる。
次の曲がりを先に合わせて置けば、方向を間違うと直ぐにわかる。
言葉では言いにくいが私は先取りコンパスと呼んでいる。
  
途中で廃棄農園上から見晴らしが出てため池にコンパスを取り、現在地を大まかに探った。
地形とその位置から、ピンポイントで場所を知った
思ったより羊歯がない
三角点吉礼綺麗な点だ。山名も吉礼だろう。
  
三等三角点、基準点名、吉礼 北緯34°12′40″.8349 東経135°14′30″.4623、標高119.26
住所が吉礼でない処に吉礼の点名、想像だが明治に吉礼の住人が点石を持ち上げて、点名を吉礼と付ける事を懇願したのかもしれない。そのような事は良くあるようだ?
点石の南にNHKサテライト送信所がある。それの管理道を下ればいい
間違いなど先ず無いだろう
  

 
廃棄農園を下り農道から熊野古道を横切りそのまま農道を四季の郷取り付き道に向かう
地図を見てくださいとしか言いようが無い
 
平尾王子の前を横切り更に県道を横切り他の中の道を進む
北側に周回した尾根が美しい。
あそこはあそこと、見晴らしを楽しんだ場所などが見える
 
チョットのつもりが、11時40分から17時40分と6時間の里山読図を楽しんだ
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