与喜山又は天神山 2018/12/17 3人 |
総時間5時間50分 距離約9km 標高差+542m-552m |
奈良山岳会編集の大和青垣の山々に書かれた与喜山を登りたく、二人の山姥を誘った 山姥が好みそうな地形図必携の山で時間制約が無ければ、鳥見山や初瀬山と足をのぼせる 今回は雨上がりと言う条件と帰宅時間が決まった条件が有り、読図が楽しめる最短コースで歩いた |
与喜山は、今は三角点名と同じ天神山と地形図には書かれているが、時代と共に、大泊瀬山や、さらに古くは隠国長谷山、又は因曼陀羅峯等多くの呼び名で呼ばれていたそうな。現在は天然記念物に指定された与喜山暖帯林の与喜山か天神山が呼び名の主流だが、山頂の三角点には天神山の板が多く、与喜山の名は無かった |
近鉄長谷寺駅で待ち合わせ、まほろば湖の無料駐車場に車をデポして、長谷寺の門前を下り伊勢橋を渡って、下化粧坂を登る 化粧坂は、旧伊勢街道で、女性達はこの坂の峠で身を整え化粧を直し伊勢に向かったと言う古事から其の名が付いたとか 与喜天満宮階段途中に下る坂は上化粧坂と言う 下った道は東海自然歩道だ。 門前町外れの伊勢橋を渡って下化粧坂に登ってゆく 化粧坂は舗装が有り古道の雰囲気は無いが、峠手前に化粧坂の案内が有り峠から、愛宕神社に向かった 愛宕神社は、長谷寺が見晴らせ、紅葉や桜が綺麗な所だ 引き返し、与喜浦方面に少し歩けば尾根に向かって小道が登る 突き上げれば古道で峠には巨木が有り、その下に祠が有る。古道雰囲気がぷんぷんと匂う この祠横から、与喜山、つまり天神山に登るルートもあるようだ。テープが一巻きあった 左手に登り小道有り↑ |
巨木下にマタマタ化粧坂(けはいさか)の案内が出る。 家で化粧坂検索をかければ、上化粧坂、下化粧坂が有るという |
与喜天満宮鳥居前に出て天満宮に上るが、此処の階段は足に優しい 与喜天満宮に孫達が勉強好きに成る様にと手を合わせて口に出せば、山姥は神頼みより自分の努力だとピタリ。なるほど納得 社下に、今日の目的である磐座が三つある 鵝形石巌座 夫婦岩 巌倉座 掌石(たなごころいし) 沓形石(ふみがたいし) 鵝形石は与喜天満宮で最重要な石だそうで、二つ石は夫婦円満だそうで掌石と沓形石は天岩戸の斎神だそうだ |
ワイワイ 裏参道を100mばかし下れば左手に三本の巨大杉の前にテープが巻かれ、そこから山頂に取り付いた 所が、朝まで雨が降っていた。斜面は滑り、まるで氷の上を登るようで、立つだけで滑りだす オマケに傾斜が有り木を持って登る始末のショウタンだ。フー 登れば岩が出だす 後少しで箱庭といわれる棚に出る手前で、道跡らしいものが出てテープに誘われる 其の途中に、重石と呼ばれる磐座が出た。 片側の灯篭が落ち斜面に転がっていた 平らな箱庭から隣尾根に有ると言う、北の覗きと天狗鏡岩のトラバースは雨後で危険と判断して諦めた 後は尾根通しで山頂に向かう 急傾斜部分とフラット部分が交互に出る感じだ。 危険などは無いが急傾斜はフー 山頂には三等三角点、天神山がある。 山名板は、皆さん天神山としていた 等級種別三等三角点 点名 天神山 北緯34°32′20″.8573 東経135°54′53″.6007 標高455.06 選点明治36年5が27日 所在地 奈良県桜井市初瀬3754番−1 |
山頂下でお昼を楽しみ 山頂から最短でまほろば湖に下るルートにテープが巻かれていたが、東海自然歩道に向かって尾根を伝う ショウタンはいい加減にコンパスを取り此方だろうと下ると、アララ、コンパスは隣尾根を指す。汗汗、トラバースで尾根を修正すると上から山姥は笑いながら下ってきた。失敗其の一 下りこんでテープ道から離れ尾根に入る やや笹が生えるが、動物道が有り問題は無い 次のピークで方向を取り又下り、地形図をいい加減に見ているショウタンだ 踏み跡やテープは無い やや倒木や矢竹と笹が太く成り出しこの付近で慎重に地形を読んだ。 山姥が目ざとくビニールに入れられた地形図を拾った。 相当古いものらしいが、コースや山名が手書きされていた。 読図達者の方たちだろう。 コースは読み取れないが、多分東海自然歩道に向かった物だろう 口の倉トンネル上は三人の意見が一致した。 まだ其のときは尾根通しで東海自然歩道に向かうつもりだったが、山姥ベル子が、ショウタンこれは道っとトラバース道を見つけた 細いが、先ず間違いが無い、此処で登りの無いトラバース道に入った。 尾根を越えなくても、東海自然歩道に出るとチラッと見た地形図、 兎に角進むと谷手前で道が急激に細くなり無くなったようだ 後ろでこれはコースがおかしいと山姥、ショウタンは地形図を見直すと行けるはずだが、道が無くなった 此処でワイワイ 結果谷に下り道を探すことになったが、隠田が有ったのだろう棚田跡が出た これで道が確信できたが、其のコースは地図からはわかりにくい Skoが目ざとく右岸に其の跡を見つけ、慎重に下った |
先で伐採中の斜面が出た 後はルンルンだろうと下ると地形図に載る家が出た 東海自然歩道の道標が出る 後半部は余り良いコースでは無い 尾根通しから東海自然歩道に出るほうが時間的にも早かっただろう 帰宅時間を気にして近道と取ったがコースは悪かったようだ この尾根歩きを15年前に経験があるベル子はコースはすっかり忘れていたが、尾根には古城址が有ったといった言葉に帰宅後調べると其の跡を歩いたコースが見つかった。 エアリアマップには無いコースを読図で歩き、古道や城跡を探す歩きの醍醐味は味わえたが、もう一度リベンジで確実に東海自然歩道に出てみたい ベル子にまほろば湖から最短で登れる取り付を聞き、このコース利用で登ってみよう |
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