テント場から山ノ神の頭、馬の鞍峰経由三之公出会い下山
2007/010/22
シマヤン、ショウタン
大台縦走二日目


歩行タイム
テンバ-130-父ヶ谷の高-135分-湯谷の頭-35分-山ノ神の頭-90分(迷い40分)-地池越-145分-山の鞍峰-160分-三之公下山

総歩行時間12時間40分

地図Tにリン  地図Uにリンク

2007/10/22日
朝、隣のテントでゴソゴソと音がする。早起きシマヤンが起きだしテントを整備しているようだ。
おはよう、私も起きだし寝袋等の整理にかかった。時間は四時、マダ暗い
ヘッドランプを付け靴を履こうとすると、アレ、靴敷きがない
シマッター、これが足痛の原因だ。
シマヤンは笑う。昨夜はコップを忘れ焼酎をラッパ飲み。
このままではダメだ、新聞でも詰めようと思うが新聞がない
シマヤン、俺のマットを切って靴敷きを作れ、と言ってくれた
私のマットは極薄タイプ、シマヤン有り難う
コップがないショウタン、鍋でみそ汁を飲み、鍋蓋でコーヒーを飲み、リンゴをかじり
シマヤンマットで靴敷きを作った。準備の良いシマヤンは、はさみもチャンと持っている。
シマヤンに点検は十分に、メモしろメモと注意を受けました(^_^;

 

このコースは暗い中の歩行は危険です
完全な踏み跡が見えるまで出発は待った。
6時10分出発、明るくなったと言ってもマダ太陽が顔を出さない
木の間から太陽が顔を出した気温はぐんぐんと上がる

 

雑木の中を木にリュックを引っかけながら尾根を下り1094mのピークに登り返す
朝から、いきなり急登、マダ体が目覚めないのか調子が悪い

 
  
一つ目のP1094mを超え、又下り尾根が痩せだした。雑木や倒木が多い、
右手で沢の水音がするがここから下って水を確保するのは難しいだろう


ここに来る途中低い位置に熊野爪痕が有った小熊だろうか
今年は木の実が豊富なようだ


この沢が父ヶ谷か?やがて痩せ尾根が広くなり二つ目のP1094mから少し下って又登るとそこが父ヶ谷の高だ、
山地図では迷いに注意と有るがここはテープが分かりよい
北向きに山肌を下ると尾根が現れる
 

乳ヶ谷の高から北にと山腹を下る。正面に池小屋山方面が綺麗に見える


下り、尾根を行くとキャンプ適地がある。広い垰で少し離れた所に水場があるという。
  

ここからの登りは尾根ではなく山肌を登る。
登り切ると広いピーク、山地図には迷い印が打たれている。
このピーク下で誰かがトラバースしたらしい。テープが打ってあった
尾根を間違うと大変だ。シマヤンを残し目の前に見える尾根にトラバース。
境界石がありテープも打ってあった。シマヤンも来て地図でも確認間違いがない
ここからはP1125mまでは細尾根や痩せ尾根、岩稜と危険地帯が続く
一カ所足を載せるのがせいいっぱいの岩稜が有った。
これを超えられないときは大きく下り、廻り込まなければ行けない。もちろん超えていった。

 

 

P1125mのピークから又下り、湯谷ノ頭まではやや尾根は広いが急登や崖登り、
山肌を這い登り倒木をくぐり、登り切ると湯谷ノ頭だ。ここからは下見している。
しかし、小雨降る中の下見、今回と感じがころっと変っていた
この辺で又足がおかしい。どうやら靴敷きが原因らしい


見慣れた山ノ神の頭に着いた。ここの山頂は広い、
時間は少し早いが昼食休憩とした
ここまで地図を見る以外は休息がない。
途中、三之公から山ノ神の頭経由父ヶ谷の頭をピストンするという強者と出会った
GPSも持ち身支度は十分なようだ。

11時から12時
 

ここまでは地図T

山ノ神の頭には三角点がある

三角点と境界表が並んでいる

点名 湯ノ谷
山名 山ノ神の頭
等級 三等三角点
高度 1099.08 m
北緯 34°15′37.498
東経 136°07′04.6304
所在地 三重県大台町

食事と休憩が終わり馬ノ鞍峰に向かって山腹を下る
山ノ神の頭で尾根間違いが起こしやすいだろう
ハッキリと尾根を下るのが三之公に、縦走路は山腹を下り込んで行く。
よく見ると沢山の方がいろんな方法で印を付けている


下りきると広い垰正面の山を越えるのがカコウキ越か?
私たちは少し山を巻き気味に登ったが直登が良いだろう。
疲れが増すとどうしても山を巻き込みたくなる、これが大きく失敗する事になる。
地池越に下るときこれの大失敗で時間がかかった。
山頂からシャクナゲの中の山腹を下る。尾根ではない


やがて山地図では山を巻くように道があり又テープが打ってあった
地図には踏み跡は有ると書いてはいるが、動物か人かハッキリしない
シマヤンと検討の結果巻く事にする。これが行けなかった
やがて踏み跡が無くなりテープもなく地池越に下る所がハッキリしない
最初、植林が見える小さな尾根が見える。前にも尾根が、その向こうに大きな尾根らしいモノがあるようだ。
ここで慎重に、地図上だけでは位置確認が難しい



私は巻きながら進み、シマヤンは尾根に登り返し、テープがないか境界石がないか探す事40分、
シマヤンから無線が入った。JF3。。。ショウタン見つかった
境界石があり尾根上に道標とテープがある。そこを下って待っている。OKショウタンは引き返す。
結局二人が別れた所を下ればよかったのだが時間を賭ける事に問題がない
直ぐに地池越に着いた。植林との境目の垰、ここにも水があると言う
ややショウタンは水不足だが、馬の鞍峰まで有れば後はかくし平に水がある


ここからが今回のコースで一番体力が要ったようだ
登りは100mそこそこだが膝を突く急登、木を持ちたいが間隔が広く思うように持てない。
疲れもある。ロートル二人にとって本当にシンドイ
 

同じようなアップダウンが繰り返し有り、馬の鞍峰によく似た山容が現れるとこの上かなどと思うようになった。
足が痛み出した。自業自得とガマンはするが痛い
シマヤンが見つけた鹿の形をした倒木が癒しを与えてはくれるが



急登のアップダウンは続く



やっと馬の鞍峰に着いた。狭い山頂は来るたびに痩せているようだ
三角点がが痩せた尾根上に飛び出している
来るたびに石など拾い廻りに置き補修はするが、今回はその元気が出ない
靴敷きを点検すると紙のように薄くなっていたため再度作り直し入れるが痛んだ足は元に戻らない。
15時44分着


三角点


点名 馬倉
等級 三等
高度 1177.83
緯度 34°16′58.924 
東経 136°06′19.4363 
所在地 奈良県吉野郡川上村 入之波字白倉白倉又204 俗称 馬倉山
造標 M36年6月16日

参考資料
大和の三角点を尋ねて 上田倖弘  ぶよう堂
 三角点から馬の鞍峰は馬倉山と呼ばれていた事が分かる


ここからだと通常は2時間もあれば三之公に行けるが、ヘッドランプを用意して下る
かくし平に着く頃はもう暗い、完全に日が落ち、闇の中を注意しながら三之公に下った
お互いこの短いコースが長く感じたのは疲れのせいだろう
予定より40分遅く三之公に着いた。

馬の鞍峰からの下り尾根
  

かくし平では完全に日が落ち


    
三之公に着いた。
周囲は暗く、デポした車に置いておいたシマヤンミカンの美味しかった事。
反省などしながら遅くなった林道を、入波温泉からR169号に出て川上辻にもう一台の車を取りに向かった。


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