高野山忘れられた参詣道の古道 紀伊細川駅から弁天岳 2019/09/27 二人 |
カシミールはクロームでお開き下さい コースタイム 八坂神社7:10-三角点弁天山下09:04-弁天岳10:25 下山 弁天岳11:10-大門11:40〜11:45-国道13:15-トロッコ道14:25-八坂神社15:05 総時間約8時間 |
高野山参詣道は世界遺産に登録された。代表は町石道で京大阪道、三谷坂等が追加登録され、外国人も多くなり賑わいを見せている 所が、高野山内に入るための古道は今もいくつか残り、忘れ去られたようにヒッソリと地形図に残っているが、全ては完璧ではない 歩いてみればそんな古道もマタマタ楽しく、又いつか世界遺産登録があるかもしれない 誰も歩かなくなれば、地図に道は残るが、現場では道が消えその跡すらなくなる恐れが有るだろう 私はそんな思いから、紀伊細川から今も残る破線道を登ってみた。 |
今回は、南海電車の紀伊細川駅からではなく、その下にある八坂神社駐車場に車をデポさせていただいた 一般的には。紀伊細川駅から車道を矢立と呼ばれる辻に出て、そこから町石道に入るのが一般ルートだ 私達は、八坂神社の東端の民家横に消防倉庫が有りその横から破線道に取り付く 民家には番犬が飼われ犬嫌いには怖いくらい吠える 犬小屋下に、古道の入り口の印の地蔵か、お大使さんの石仏がある 今も古道は状態良く残り、入り口すぐに立派な地蔵が有り、此処は古道だとすぐに理解できるだろう 畑跡らしいところを登ってゆけば100m程度で道が大きく分岐する。 右手に急坂を登り尾根に向かえばよい 右手に取る |
道は状態良く有るが、常時利用されるものでは無いようで、最初の峠にある地蔵の祭りが年二回有りその時に修復が有るようだ 地蔵の名を聞く事を忘れてしまったが、紀伊細川の住民の信仰が深いそうだ |
後は道成りに登れば良い 途中にマッタケ山などが出るが、通るに問題は無いようで、止山とは記していないが、テープで囲われていた 地形図と照らし合わせながら登る。 尾根がハッキリと出て現在地はピンポイントで読めるし、GPS等の電波状態もよく、位置のずれは少ないだろう 登るに、道上に小枝が落ち、やや歩きにくいが道間違いなど無いだろう 途中で、折れた小枝に登山者テープが一巻きあったのみだが、全くその必要は感じない道だ 初めてこの道を登ったときは、車道に出る手前で笹が出て、尾根のブッシュを登ったが、今回は刈り取られた古道らしいところを登った、 ところが、結果は前回のコースが道だったことが今回の軌跡で気がついた 旧スカイラインのR480に出る手前は、ゴミが有り道跡が無く??と感じたが上にR480が見えた 前回出た所の20m程度下に飛び出した 地形図から四等三角点、弁天岳下の特定に行き、ピンポイントでその位置を確認した 見晴らしも何も無いが、地図読みの正しさの自己満足だ 四等三角点 点名は弁天岳下 標高 782.08m |
引き返し、前回出た所から再び尾根に入るが、R480が出来るまでは町石道と繋がっていたことが容易に分かるだろう 兎に角再度ここから尾根に入る。 ここから入り↑ ここから尾根に取り付く↑ |
尾根上は踏み跡は薄いが、金剛峰寺と国有林の境界になる尾根は、境界杭が有り分かりよい 今日も、森林管理所の方と金剛峰寺の方達が測量のため上から歩いてくるのと出合った テープ通り行けば、弁天岳に出ますよと親切にアドバイスを頂いた 国有林側は植林だが、金剛峰寺側は自然林が多い 道がハッキリと有るところも有れば、小枝が落ちた所もある 良く踏まれた道は案外分かりよい 職員さんたちに、此処は古道ですねと尋ねれば、否定も肯定もしない 明らかに道だ。 |
少し尾根下に道が出る。登ってゆけば突然林道に出る 正面を登り返せば完全な尾根伝いで弁天岳に行けるが、少しブッシュの事は知っている 林道を歩き、弁天トンネル南口広場に出る トンネル手前5m程度にトンネル上に出る踏み跡が有り、伝えばすぐに小さなタオに出る そこから,急坂道を登りきれば、弁天岳、三等三角点に飛び出す |
山頂の東屋で、昼を楽しむ 人気の山だ。カメラマン、外人、旅人といろんな方が登られる 私達のフル装備なスタイルは異端だった 泡茶にビスケット、リンゴにと今日の相棒は心使いを見せて下さった ショウタンは、3割引のオカン購入のビスケットのみ、感謝感謝でゴックンとビールは旨い 大門方向に下れば、根本大塔や和歌山側に天狗岳がそびえ、紀ノ川平野が綺麗だ 弁天山から下れば途中に大門口の女人堂跡がある 私達が登ったルートは、車道が出来るまではここと繋がっていた事を地形図から見えた |
大門でトイレをお借りして振り返れば、その大きさが見える。 町石は六町が有り、この先から女人禁制の時代があった |
下山は町石道を下り、R480に飛び出す正面の破線道に入り下る この道は、同じ紀伊細川に続いている。 同じく、町石道に繋がっていた古道だろう 下り始めに、台湾女性と話していれば、トレラン男性が開口一番に、熊と出合った 14町石ですと教えて下さる ここで、熊よけ鈴をつけた。 それにしても、この付近の町石道は雰囲気が良いが、下るのは私達だけ、身軽な服装で登られる方達が多い 外人男性5人組は、水すら持ってなかった。 熊が出た14町 鏡石岩はモウその姿が無く、ただの石壁だ |
車道に出た その正面から林道風の破線道にはいる 入り口には36町石が立っている しばらくは林道だが、小ピークを曲がりこんだ所先で、ウン道がと?消えた コンパスで尾根を探れば、踏み跡程度に道が尾根に下る 尾根先から道は左手に大きく曲がるはずだが、それが無い コンパスで角度を拾い斜面に向ければ、国有林との境界が道らしい 薄っすらとそれを感じるが、これはモウ感頼り以外何ものでも無い 相棒がGPSで確認すれば、ピンポーン 合図だが、モウ初心者の域ではない険路となる 谷を越えるのが道だろうが、谷を下った 道など無い。 地形図から左尾根先に出れば道に出会うと勇気を出して下れば、ソマ道風の道が出た その下は、完全な耕作地跡だ。田だろう 道が出るはずだ 見事に道が出たが、このコースは、すき者コースだろう 余りにもリスクが大きい |
現在地を失う事を迷いと言う 私達は現在地を掴んでいる 道が出たので下ると、止山が出た ここからは、状態良く道が残っていた |
下ればトロッコ道に出た 昔のトロッコ線を利用した道だ。 矢立の下にトロッコトンネルがあるが、今は通行止めだ 観光資源に面白いだろうに、修復を望む私だ トロッコ道から、矢立道に出て、高野町立西細川小学校前を下るが、立派な小学校にはもう生徒はいない 地元の奥様に尋ねれば、私達の下った道は、モウマッタケも取りに行かない 完全な廃道に成りつつあるという 西細川の方達が高野山に登った道であることが読み取れる破線道だが、相当なすき者が読図を頼りに登るルートとなっていた |
細川の発電所の水は何処から来ているのだろうか 唸りを上げながら発電していた 紀伊細川駅周辺も、世界遺産となった高野の町以上に雰囲気が良い ショウタンの好きな集落だ |
のど飴の南天の実の生産や、八角の樒の実や、白い銀モクセイが香り漂わせる紀伊細川、マタマタこのコースを登ってみたい 下山は、電車か町石道を下ることがお勧めだろう |
戻る |