奥高野
宿りから豆街道と護摩の壇、下山は六尺道
2013/12/11
4人

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宿〜杖ケ薮3時間50分
神社〜護摩の壇2時間20分
護摩の壇〜宿1時間25分
休憩を含まず
注、地図に載る柿迫山は地元民が此処だと教えてくださった所
先日来歩いた豆街道と護摩の壇、奥高野を楽しんでいるショウタンです
今回、玉川峡を守る会の皆様にコースを案内していただきました
橋本駅に集合してR371号を高野山方向に向かい、北宿の温泉の橋をわたって豆街道に入ってゆきます
 
橋の突き当りから左手に細い道を登ります
橋の側で仕事準備の地元の方が、山の様子や謂れ等々話してくださいますが残念メモが出来ず、山名の柿迫山872mのみを今回は地図の載せました。

細い道を登ると正面の廃屋前の道から豆街道に入ってゆきます。地元の方でしょうか小道の草が刈られ前回より見やすくなっていました
 
豆街道は宿り付近から高野山に凍り豆腐の高野豆腐の原料である大豆を高野山内に持ち上げた道です。
宿りから杖ケ薮までのほぼ水平部分は倒木や道抜けが有り痛みが激しいです。
中級者以上が歩くコースでしょう
  

 道が抜けている

道なりに歩くと沢に下り正面に登り返します。
下に小さな滝があります
 沢に下り

 大きな滝も見えます
正面に登り返す
豆街道の一番危険なところでしょう

この沢超えから地図古道を離れます。地図古道は植林内でその姿は見えません
正面左の古道に入りますが少し危険なトラバースが有ります
 
ここを過ぎれば後は問題の少ないルートです。
途中で鋼索線の跡が出ます。(ここにも大塔村への鋼索線ルートが有ったとか?)前回はここで食事を取りました。

地図破線道と大きく外れていますがこれも古道でしょう
道なりに歩けばは道が上下二段に分かれますが上を歩きます。
チョット気付きにくいですが古道と出会う所があります。
墓地を通り村ゲートに出会い宮まで登ってここで昼食にしました。ここで取水が出来ます


畑地の跡などが出てきます。驚きはこんな古道にレールが持ち込まれていました。30kgレールです。
トロッコ用などではありません。
 杖ケ藪
 

神社で昼食です。吊鐘が有るところを見るとお寺と一緒でしょうか
昼食して少し戻り右手の小道に入ります。道がいいのですが分岐でややこしいでしょう
測量されたほうが古道です。
 
道の状態が良いのでルンルンです。途中に石仏が祀られています。
見事なもので、弘法大師像ではと感じました。


道なりに歩けばいいですが、少しだけ痛みがありますが問題はありません
途中で石積みの広場が出ます。石積みは自然石を積んだ物ではなく手が加えられ砕石で積まれています
何かの建物跡でしょうか??水も側の谷に豊富にありました
  
                                 田の跡が↑
石積みの所
ここで少し道が見えにくいが石積みの端にあります
道なりに歩くと倉の尾峠に出ます。
倉の尾峠は五叉路です。方向に注意が入ります。
 
朽ちた道標に蛇の窪700mと有ります。
護摩の壇に向かいます。
 
道はバッチリです。
宿りで出会った方が作られた見晴らしポイントから大峰が見えました。
少し山座同定は難しかったが、雪の積もる山は綺麗でした
 

護摩の壇ピークの下に広い多和があります。此処が蛇の窪でしょう

護摩の壇ピークを巻くように古道が有ります。
その古道入り口に写真の朽ちた道標が有り、倉の尾峠700mと有り、読み取りにくいが、蛇の窪、此処 と赤字で書かれた跡が読み取れました
多分このタワの何処かに窪地が有ったのでしょう
 広い多和
ピークに向かって登ります
朽ちた整備跡が有ります。
六尺道の下りの堀割峠にハイキング道の道標がはっきりと出ます
いつの頃か此処にはハイキング道として使われていたのでしょう
又、今回頂いた久保小学校100年史のコピー地図にハイキング道の文字が読み取れましたから黒河道や六尺道はハイキング道として高野山に登ったのでしょう

護摩の壇手前の尾根にツリーハウスの残骸が有りますが、これも見晴らしのため前出の方が作られたとか

護摩の壇に出ます。
 
護摩の壇とは、地元民が高野山に登るに護摩の壇で待ち合わせ、にこの山頂で焚火をしながら待ち合わせたところから名付いたと言う)

記念写真を撮って下山ですが、方向は間違いやすいです。
方向はキッチリとコンパスで取ってください。

次の小ピークから下りきると六尺道に入ります。高圧鉄塔道標がそこにあります。
又少ないがテープが打たれたいますから注意してください

コンパス角度32度その先の小ピークで58度程度で急傾斜の斜面を下ります。
テープが巻かれていますが注意が入ります。。

三角点で地図を正置することをおすすめします

ピークを巻く道もありますが、蛇の窪まで戻ってそこに入ります。
 
コンパス角32度の尾根↑、                  次の小ピーク下の六尺道入り口の鉄塔道標
 
六尺道
六尺道はハッキリと残ります。
途中でクネクネと曲がったりしますが道成に降ろう。
地図を見て下さいと言う以外表現は難しいです
 
どんどん下れば少し暗い植林内の谷に出ます。此処は田の跡でしょう。見事に棚田が有ります
下りきると掘割峠に出ます。此処が地図に2軒の家マークが乗る南宿の分岐点です。
 
たぶん大隅平↑

堀割峠です
 1200mを測定すると地図の位置

堀割峠
堀割峠からの下りは奥高野にこんな道が存在するとは知る方が少ないでしょう
ネパールやチベットを思い出す断崖を削りとった道が石積みと共に残っています。
もしこの道が抜け落ちればこのコースを歩ける方は少ないでしょう


 
下ると北宿の天空の集落が見えます。
此処は七霞山に登るルートの途中に出会い、登った経験があります
道なりに下れば植林となり、南宿の上の道に出会います。
逆に回るなら、この出会いは難しいでしょうが34号鉄塔の道標が有ります
 
朝の取り付き道に出ました。
川の東側、温泉のある所が北宿、川の西側が南宿だそうです。
この集落にはマダケが豊富に有ったそうです。此処で高野の僧兵の武器、弓や矢を作り収めていたとか、朝であった方が言う
矢取りが訛り、宿りに成ったと言う。

南宿の景色

朝登った道を下り宿り温泉下についた。
 

総時間7時間20分、距離13.66km、歩行時間は早い方でコースは知り尽くしているからコンパスなどは取らなかった
初めてなら少し時間がかかるだろう。
奥高野といえば、護摩壇山や伯母子岳、小辺路が賑やかだが、この宿りを中心に、杖ケ薮、七霞山、六尺道、大峰山に続く(弘法大師道、)又は大峰道、北又、久保の戦場山(大将軍ケ嶺)、京大阪道、太閤秀吉が神のたたりと高野山から隅田八幡まで馬で逃げ帰ったという子継道、富貴で作られた薬草、捻草を高野に運んだ捻草越道、奥高野は忘れられた山や古道が多く今回の六尺道の保存状態の良さに驚くばかりだ
またまたこの付近を探索してみたい
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 「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画
像)、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図250mメッシュ(標高)、
数値地図50mメッシュ(標高)及び数値地図10mメッシュ(火山標高)を使用した。
(承認番号 平24情使、 第898号)」