唐笠山

高野辻、棚休場、唐笠山、行者山、坂本縦走
2022/07/13
4人 
 
前日に明日山に行かないかとお誘いのライン電話、行く行くと即答で山は、高野辻から坂本までの唐笠山、行者山、坂本と尾根縦走を提案した
一度に縦走するのは初めてだが、同行者たちは高齢だが健脚は半端ではない
ゆっくり歩くをお願いして、高野辻から唐笠山までは林道がほぼ通じているが、尾根を通るということにした
ほんの少し林道を歩いたが、気温が高く無風で暑くってそこから先は、尾根を通した
少しはブッシュが有るが植林内や森林内はもう涼しい、山の天然クーラーは寒さすら覚えるほどの爽やかな微風
森林の大切さを身をもって感じた
 
一台を旧大塔村坂本のふるさとの森公園Pにデポをして、高野辻 に向かう
ふるさとの森公園は廃園のようだったが、駐車場は綺麗に保たれている
道は細くクネクネと登るが、デポ車の大きなトヨタマークⅡが登れた


車で旧大塔村役場前から殿野下を通り高野辻まで登る
問題は、R168号のトンネル廃土の捨て場盛り土の為大きなダンプカーが通り、各所に退避所が出来時間が遅いと各所でガードマンがいる
重量ダンプが往来するために道も荒れ通行注意個所もあるがトンネルが完成すれば、再舗装で通りよくなるだろうが、今は注意だ

高野辻への駐車は滝山側に伸びる林道の凸地に停める
高野辻の展望所はヘリポートで飛来した場合は小石やその他が飛び車への飛来損傷を避けるため付近は駐禁だ
高野辻で、大峰奥駈道の主峰が並ぶ、弥山から明星ヶ岳、仏性ヶ岳、釈迦ヶ岳、等の峰の展望は最高だ
特に、先日登った、中尾、トップリ尾の周回コースが見晴らせる。感動ものだ
 
 
一番上の展望台の地蔵裏から尾根に取りつく
斜面を這い登れば古道が出ても尾根を通れば、三角点、殿野が出る
この三角点、殿野の俗称は柵休場の呼び名が、明治の点の記に出ているところから、徒歩時代の主な休み場だったはず
山名も柵休場だったのかも
  

三角点、殿野から林道上の尾根を縦走する
この場所は、滝山への尾根に釣り込まれやすい注意がいる
コンパスで方向を取って、条件の悪そうな尾根が縦走路だと直ぐに気が付いたが、後がわるい
何も考えず、地図も詳しく見ず、そのまま下ってしまえば見事に尾根を外した
そのまま下っても林道に出るが、尾根先は高くて下れない斜面、<m(__)m>と誤り引き返す
主尾根との分岐に古いテープが巻かれていた。尾根を修正した

少しブッシュ気味だが、コアジサイと馬酔木が生えこんでいるが、これは問題はない
古道跡も出る
古道に沿って下るが、下の看板で道通りに下れば地形図に載る北西下に有る山西集落に下る古道だ


馬酔木の中を尾根に従う
直ぐに尾根の道跡が出るが少しブッシュだ
  

すぐ西側は林道だが、ロープがいる高さ、尾根を下れば1m程度の段差に成った所に、一巻きのテープが有った
少し林道を歩いてみたが暑くって歩けたものでは無い
直ぐに、段差の無い所から尾根に登るが、林道真横を通っている状態だ

林道を歩けば良いが、尾根歩きは爽やかで微風が吹き涼しい
少しのブッシュは気にしない仲間だ
  

写真で分かると思うが、尾根と道との距離は殆ど無い
アップダウンのある尾根より林道が歩きよいと思うだろうが、尾根の涼しさはこれに変えられない

  

エビガライチゴなど教えてもらいながら尾根を歩く
古い小屋跡やドラム缶、植林らしい獣害の金網に囲まれた植林木など出る

帰宅後調べてもらえば、それは白樺とか
白樺の幼木の幹はまるで桜のようだ
   

最後まで尾根にこだわる
正面に唐笠山が見えるころ、尾根が終わり少し林道を歩いて、林道終点に出た
  

林道終点からの見晴らしは高野辻とは少し違うが美しい
  
 
 左手に殿野に続く古道が鉄塔管理道として残っていた
私達は直登で尾根を目指すがこれが急登
足首が固い私は逆ハの字に足を運ぶがそれでも滑る
たった50mに大汗だ

   
登り切り少し下って最後の唐笠山への登りはもうヘロヘロ
先に行ってと一休みで登った
  

唐笠山を巻く道も有った
多分古道だろう

唐笠山は思ったより登攀者は少なそうだが、一方向に縦走者は少なそうだ
山頂は円錐形ではなく尾根のようなピークだ
少し凹部に三角点が有った

  

点の記
等級種別 三等三角点 点名 唐笠 標高 1118.28m 設置 明治36年5月29日
明治の山の名前の通称はツグリトりと言う
 
行者山に向かう
唐笠山への登りは殆どが坂本からのようで、ここからは踏み跡やマークが多く出る
地形図には行者山の名は載らない
注意深くピークを探るが、記憶では山頂に電波塔が有った
マア見のがすことは無いだろうと思っていた
  

痩せ尾根とは言えないが、比較的細い尾根だが美しい
正面に少し岩稜が有る小ピークが出た
落石を用心して、二人ずつ接近して登った
同じ登りでも私はヘロヘロ
 

ピークは記憶の所だが、電波塔は撤去され山頂にその残骸が残る
 

見晴らしは無かったが白六山が見晴らせた
ワイワイと休憩だ

下りで境界尾根方面に行きかけるが、踏み跡は無い??
山頂に登りコンパスを取れば、その方向には岩稜でそのままでは下れない
巻き下るのか、記憶は戻らない
その方向にプラ階段が有った
┐(´∀`)┌ヤレヤレ
  

下からピークを見上げればヤハリ行者山の名がふさわしい切立ったピークだ
足元注意で下れば116号鉄塔が出る
鉄塔からの猿谷ダムは美しい
  
鉄塔からの下り方向を慎重に探り尾根を下る
プラ階段を下り切れば、写真の道標115番10m上に祠が有ると、自分のページに記していた
 115号鉄塔に向かい10m程先で上を見れば石積みが有り、落ち葉に埋もれた階段を登ると、削平地のその上の岩下に祠が有る
 

慎重に踏み跡を下る
踏み跡は濃い
下ればまた鉄塔が出た
そこから大塔道の駅や大日岳、乗鞍岳などが見える
慎重に植林内に入れば、適宜にマークが有りルンルンと下り、途中で一休み
  

記憶の廃屋が出た
今と成っては最奥の家のようだが、往時は街道のそばの家だったのだろう
豊かそうで、三種の神器と言われた洗濯機が放棄されていた
その下に、初めて登った時はまだお住まいのようだった家も、庭はジキタリスが生え家は傾き出していた
  

こんな山奥に高価な
琺瑯(ホーロー)看板が張られている(サーミン発売初期)
人通りが多くて看板に威力が出る
ヤハリ、昭和のはじめは古道に人通りが多かったのだろう

すぐ下に車道に拡幅された道がのびるが、駐車場まで住まいする家は無かった
何かの木の古木下に祠が祀られ、いまも生花が添えられていた

ユックリとユックリと縦走すれば、大峰の支尾根に古人の香がまだまだ残るルートだ
  
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