葛城の峰
三国山トレイル
2023/05/26
二人




葛城の峰とは古くは紀州加太から二上山、又は明神山までの広大な山脈を呼んでいたようだ
今は、紀泉高原、和泉山脈や金剛山地等と幾つかの呼び方が有る。
其の葛城の峰が三国が接していた山頂を三国山と言い、同じ名の名前は全国に幾つかあるようだ
葛城の峰の三国山は、紀州、和泉の国、河内の国の三国が接した地点で、修験道的には一乗ヶ岳の名も残る
古道としては西国古道が残り、観音霊場、西国33カ所周りの一ルートが開かれていた
途中の七越峠の石板に有る表記にも葛城越えの道が生活道として重要だった事が書かれている
又、葛城修験道第11番行所の七興寺跡が有る経塚山から宿山までの尾根を総称して、竜宿山としていたそうな
一乗ヶ岳の山名に出るように、付近には行場が幾つかあるようだが全ては知らない
三国山地トレイルとして大阪、和歌山府県境を主に整備してその名をつけてルートを整備してくださった方がたにはお礼を申し上げます
 

今日は帰宅を4時に設定してのコース取りです
時間的余裕が有れば堂倉山や大石ケ峰等を加えても面白いとは思いますが健脚コースに成りそうだ
特別な駐車場は無いが、干し柿シーズンでなければ西大久保の定福寺からスタートするのもいいかもしれない
定福寺には立派な公衆トイレとPがある
 
私は鍋谷峠の凸地に路駐して鍋谷峰から取付いた

  
鍋谷峠看板の裏から取付き
取付きからいきなりの急傾斜だが登るに楽しい70mの標高差、汗を流せば小さな野草が目についた
特別美しいものでは無いが、歩くに楽しい
  

鍋谷峰から下れば、次は名の無い小ピークだ
これが50m程度の急傾斜だが、後ろに引かれるような感じで登った
これが楽しいそうな同行者だ。
野草が趣味で、何の花が有る。
この花の名はと二人で考えるがマダマダ駆け出しです

  

全て満開とは行きませんからもう一度来なくてはと言う同行者
舗装林道に下り又続いて経塚山に登る
これもそこそこの急傾斜だが、テープマークが多く道間違いは少ないだろう

ナルコユリ カキノハクサ、キバナ、キイロコツクバネウツギ

  

経塚山までは植林が多いが自然林を思わすコースだ

  
梅雨の花、ササユリは開花前だ

経塚11番は、七興寺跡にあり立派な石柱碑が有る
経塚から70mで経塚山の山頂に出る
 
11番経塚と経塚山山頂

引き返すように下り三等三角点平を踏む
三角点には点名と言う名が付けれれている
山名とは違う三角点測量の石そのものの固有名詞だ
ここは、点名は平です
集落の字名がついたようです


北緯 34°21′10″.9566
東経 135°28′24″.9202
標高(m) 808.88 

林道に下りピーク越えで七越峠に向かいます
コノピーク越えには少し倒木が有りましたが、ナルコユリが満開少し前の状態で有りました
特にオオナルコユリは大きな葉っぱに太い軸にユラユラと花が付き、なるほど鳴子だ

  

途中のピークには山名を付けたのだろう、七越山、前七越山 後七越山等の名が有った
膾谷行者や七越峠の石板には、経塚山から宿山まで竜宿山と呼んでいたようで、ピークではなく山域をそう読んでいたのだろう 

七越峠に下る

 
代々茶屋世話人衆の方がたによる石板

峠横には地蔵様が有り、西国古道の名残のみぎまきのおが彫られている

峠には西行の句碑が有る
みな、茶店を守ってきた子孫たちが残したものだ

宿山に緩やかに登る
カンアオイが多い小径だった
種類の名は不確かだが、花先生は高野カンアオイと書かれていたからたぶんそうだろう
  

宿山には休息椅子が出来ていた

林道に下り、金剛生駒紀泉国定公園、三国山 看板の裏から三国山に登る
山頂には休憩椅子が有ります
見晴も無く測量杭がひとつある
林道に下れば取付きには町石地蔵が有る

尾根で三等三角点、父鬼に向かう
  

テープや踏み跡は濃い

三角点には三国山と一乗ヶ岳の山名板が有る
ここを、三国山と主張する方達だろう
マッそれはそれでよいだろう
私は地形図と環境庁の看板、三国山の謂れから手前の測量点855m位置を三国山山頂としたい

三角点父鬼で休憩昼食だ
小雨が降りそうで振らない

三等三角点 父鬼
三等三角点、点名は父鬼
北緯 34°21′52″.8320
東経 135°29′15″.6425
標高(m) 885.47



復路を検討した
堂山に行くか行かないかだったが、林道に下ればその下に実線林道が見えた
これを踏査する事になった

  

道は常態良く残り三国山の南側尾根の府県境尾根まで実線道が伸びる

その手前で広い道が南にのびる。これは地図にはない
何処に行くかはわからないが下ってみた
キット近畿自然歩道まで繋がってるだろうの推測だ
所が道はすぐに無くなった
アララ、引き返さないショウタンはジックリと見回せば一巻きのテープが出た
オッ、人が通ってると思うだけで下ってしまった
 

バイクの轍が有る行けるさ
所が同行者は地図を見て、GPSを合わせれば方向下には林道が無いと言う
アラーと私も見ればその通りだが、又テープが出た

地形図を見れば府県境尾根Co750m地点に黒実線が書かれている
下っている尾根と繋がる道が有ると推測してCo750m地点を掴んだ
やはり道が有る
やったーで道に入るが杣道以上に踏まれていたが、雑木が少し邪魔な所もあった

途中に切立った谷が有る
ここで終わっているかもしれない
まあ何とか成るさ

  

谷までは道は良い
恐る恐る谷を見た
なんと朽ちかけてはいたが小橋が有った
これは杣道ではなさそうだ
その先で林道に成り、そこにまた紐が巻かれていた

 
 ほぼ現在地を掴んだ
下れば近畿自然歩道に出るはずだ
何度か通った府県境尾根の近畿自然歩道出合地点に出た
  

山野草の趣味の有る同行者Kuriさんは、ユックリと花を探し私はトボトボと歩く
七越峠に出て、町石地蔵のちちんぷいぷいの看板が有る地蔵に向かう

後は林道下りだ
林道沿いにはマクロレンズでは美しく映るであろう小さな花も有った
 

ミミナグサとヤマハタザオ

又来たいと言うKriさん
この山域にはまりそうだ

この付近の記事アップが多い、komanezumiさん の記事を愛読しているそうだ
 北側からも登ってみたいと次のリクエストが有った

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