加茂助谷の頭、花抜峠
2017/06/22
3人

 カシミールの軌跡にリンク


アルバイトを除く総時間
登り、8:40分から苔平 12:25
苔平13:05から車16:25
総時間7時間45分休息含む
大阪、奈良、和歌山方面から加茂助谷の頭は難易度よりも時間的理由で一日登山は難しい
特に私達のような高齢者にとって大台ケ原山から10時間歩きは体力的につらい
で、山仲間のシマヤンと大台林道の千尋峠(せんぴろ峠)から行ってみようと下調べに入る。
大台林道は大台の粟谷小屋への通勤ルート、小屋のご主人からの情報では千尋トンネルまでは普通車でも通行可だろうとの情報
大台林道に取り付く旧海山町、現紀北町の往古川河口までのルートが問題で、和歌山からなら阪和道利用か169号線利用で尾鷲に出る方と、高速利用で大回りで名神から伊勢道、又は名阪道から伊勢道でと思っていたが、さすがのシマヤン、京奈和から166号368号と入り紀勢道の勢和多気インターへのコースを探り出した。片道200kmの走行は距離的にムムっと思ってしまうが、R166は通りなれた道だ

和歌山を四時に出て岩出市で合流、三人運転のシマヤンのサブカー、スズキエブリー4WDで快適に走る。
紀勢自動車道、海山インターで下車して往古川橋にゆこうとするが少し??と熊野街道でウロウロ、ナビで上手く大台林道に入る
往古川沿いを登れば、先日登った口坊主、奥坊主が厳しいピークを見せる
登れば道は未舗装に成るが、特別低庄車で無い限り何とかゆけそうな未舗装路、スズキエブリではユックリ走れば何の問題も無かった

紀北町で問い合わせをしたところ、登山口は地図に現した所で道は登山者なら問題は無いとの情報だ
登山口凸地に駐車して3〜4m川に下り登山道に入る。

注。数台の車があれば600m上に広い凸地が有り、テン泊ならテン場になりそうだ

登山口には沢山の登山口道標が有る

登山口から沢に3〜4m踏み跡を下る
  
コレがよく確かめず石積みの道に取り付いた。上の写真のように状態のよい道が続くが、どうも地形図と方向が違うことに気がつき、取り付き早々アルバイトだ。約20分の時間ロス、所が今日記事を書くに当たり、このアルバイト軌跡から、千尋峠からこの尾根を下ればの尾根が見えた。
薄墨の破線道を描いたところだ。記事後半で書いてみます。
登山口の沢まで戻り、地形図から花抜峠への道を探った。
本流側左手直ぐの右岸にロープやテープが巻かれた道が有る
慌てない慌てない。渡渉がいる。昨日の雨で渡渉は慎重に飛び石を渡るが、川幅は小さく水の流れは2m程度だ

 
取り付けば道成りに登れば良いが、どうも地形図とはルートが違うようだ。
二度のアルバイトはしたくないと真剣に地図を眺めると方向があっているが、道の標高がおかしい
途中に道抜けや分岐は無かった。コレで良いだろうと、地形図の破線道位置が違うのだろうとの判断で登った。
  
小さな沢の渡渉や植林内の道、小さな滝が有る沢を越えたりとしてゆき、尾根角度や尾根地形から現在地を探った。
 
道成りに登ってゆくと、先頭のシマヤンは立ち止まり道が消えたと地図を見ていた。
このコースを参考にさせていただいたページにはこの付近のことが書かれている事を思い出した
よくよく見ると、枯れ沢のごろ石の中に石積みが見られ、その先に目を向けると、植林内に道が続いている
  
道成りに歩けばノス探検隊相賀展望と書かれた見晴台が出て、そこから相賀の町や往古川河口から太平洋が見晴らせる
この先、この景色が角度を変えながら見晴らせるポイントが幾つもでる
道成りに進めばいい、少しルートが荒れだす頃写真の梯子が出る
この梯子がなければ高巻きは苦労するだろう
 
道成りに登れば、破線道は外れるが、花抜峠に出る。
峠からの見晴らしは良く、往古川河口の町や太平洋が美しく、先日登った奥坊主や口坊主が見張らせた
  
花抜峠から川上村まで土倉道は続いていたようだ。
花抜峠の標柱には、旧堂倉道、西谷、大台辻と書かれている。
大台辻からは承知の土倉道、筏場への道だ。
尾根で行こうか、古道を伝おうかと話し合い、古道跡を探る。
  
何の疑いもせず道成りに歩けば、小さな谷の道抜けが数ヶ所有るが、私達には問題は無い
道は荒れだしソマ道風に成った。
ここでGPSの登場だ。アララ、道をはずれ大きく迂回している
地形図から判断して沖見高ルートに出会うはず、そこで引き返せば尾根に楽に乗れると主張したが、アララ、道が完全に抜け向こうは難易度が高い
斜面を這い登り、目的尾根に登った。
登る途中で、GPS確認をしてみたが、地形図にはやはり道が載る。??良く有る話と尾根を目指すと、賑やかなマークが出た。

  
尾根はマークも多い。
私達は参考ページに書かれている苔平に加茂助谷の頭をまいて向かう
尾根と巻き道分岐点は分かりづらいが、ここ と書かれたテープ付近と見て、道跡に入った
  
テープもマークも無いが道跡は濃い
倒木点が出れば、その先に苔が美しい広場が出る
  
尾根まで登り、美しい広場と見晴らしに満足しながら昼食を35分間楽しむ。今日は泡茶は無い
見晴らしは最高だ
 
尾根中央でコンパスを取り一登りで小さな石灰岩のピークに出る。
ここが、1976年版マップの与八高(よはちだか)だ。
先輩から聞いた話では、与八郎高(よはちろうだか)と聞いたが、地元の山屋さんだろうか、今年の山行に佳岩邑高と書いてヨハチダカとカナを打っていた
  
案外この佳岩邑高の山名が正しいのかもしれない。
それにしても見晴らしの良い小ピークだ

馬鹿なショウタンは今気がつきました。
口坊主、奥坊主で見た登山者の一文字の三人組で、ヨハチダカ(高)の意味だろうと気がついた

下って登り返せば、加茂助谷の頭で、1976年版昭文社地図では嘉茂助の頭で、字が違うし谷の字は無い
たぶんだが1976年版が正しいのかもしれない
小ピークには、三等三角点、嘉茂助が乗る。
三等三角点の所在地は三重県伊勢の国多紀郡大杉谷村大字大杉字嘉茂助谷と有る
昭文社が加茂助谷の頭と記した所から、嘉茂助ノ頭の字が消えたのだろう。
少し点の記を書いてみよう
点名 嘉茂助 等級種別 三等三角点 北緯34°11′10″.8220 東経136°09′12″.2159 標高1380.31
 

  
加茂助谷の頭(嘉茂助の頭)から国立公園境界杭に沿って下山する。

ここでキチンとコンパスを取らないと沖見高寄りに引き込まれやすいから注意が要る。
キッチリとコンパスは取ろう
  
境界尾根を下り、途中で出た道跡に単独で入り、二人は尾根中央を下る。
直ぐにマークは無くなり道も無くなった。
白いテープが一巻き。どうやらこの道は沖見高に向かっていたようだが、無くなったのだろう
トラバースで尾根に向かったが白いテープが斜面に巻かれていた。
 
尾根中央を下っている二人が途中で読図していた。
このコースを登るに間違いが少ないコースは、尾根中央を登ることだろう
墨破線を左手に見えるところに出れば、そこには必ず目立つマークが有った所から、尾根中央を登るのがよいと知る人たちのものだろう
 
1094で見晴らしを楽しみながら行動食を入れる
直ぐに、花抜峠に出る。
ここから、測量点の有る花抜山1037mに向かう。
テープが尾根を誘う。
山頂手前に見晴らしがあり、山は賑やかだ
  
エアリアマップには山名は載らないが1976年版には花の木と記されている。
ここから、千尋峠までが今日の核心部だろう
いきなりのワイルドな下りにコースを読んだが、寅ロープが張られたコースが一番安全だろうが、○危と記しておこう
同じような激下りがしばらく出る。
痩せ尾根や激下りには注意が要るが千尋峠に近づけば尾根は優しい。
千尋峠から林道に下る地点は把握していない。何とか成るさの暢気な考えだが、千尋峠手前の尾根に少し賑やかにテープが巻かれている
シマヤンはここから尾根を下るのがルートではと言うが、まさかと地図をみなかったショウタン
兎に角、千尋峠に出た。
  
千尋峠から道は北口、南口側に分かれるが、地形図からどちらも似たようなものと、下り側の南口側に向かった
下れそうだが、下れなければ10m程度の懸垂下降だろう
慎重に林道に下れそうなと所を目視する。
二つ目の小さな谷(凹)部に踏み跡を感じ、10m位急傾斜を下った。
木も生え、適当に下れば、問題なく林道に出た

ヤレヤレ、上手く林道に下った
後は帰路を急いで、下山後の楽しみな、瓜坊スイカをほうばった
  
注意 林道はごく一部舗装されている
特別低庄車は乗り入れだれないだろうが、普通乗用車なら少しのガリガリ音を気にしなければ行けますが、保証の限りでは無い
車から見た小木森滝の豪快さや、奥坊主、口坊主の周辺の厳しさは、日本アルプス並みの厳しさを見せる
モット近ければ、攻めたい谷や尾根が多くみられた。
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