アンナプルナ一周トレッキング | |
「ダンプスピークに 6012m」
10月19日 ダンプスピークに向かって
昨夜、夜中に雷鳴が鳴り響き大きな雨音がした。外は雨だろう。朝外に出てみるとマンシンさんも外に出ていた。天気が気に掛かるのだろう。 山は雪で真っ白け、3500m付近から上が雪のようだ。マンシンはダンプスに行くか行くまいか考えている。天気そのものは心配要らないが、積雪が相当あるようだ。 ポーターの足下が頼りない。ショウタンは一足の靴をプレゼントした。彼たちは、その状況が一目で分るようだ。 7時30分出発、4000m地点のヤッカルカをめざす。 直ぐに町を抜けると、すごい急坂。南アルプスなんて目じゃない、すごい坂だ、コレは生活道の一つでもある。 すごいスピードで登るニマン、ラマさん。ニマン、ビスタリー ユックリユックリ。 1時間ほど登ったところで、ダウラギリラウンドに向かった方達が下りてきた。マンシンは情報を聞く。状態が悪いらしい。更に30分ほど登ったところで別の登山隊が下山してきた。サルダン(ポーター達の隊長)と話しをしている。私と同じダンプス登山隊だ。男女3名とポーター5名とサルダン、登頂をあきらめヤッカルカから下山してきたらしい。雪が相当深く、雪崩の危険が有るらしい。 マンシンはダンプスは無理と判断、登頂はあきらめることにした。残念だが天気には逆らえない。あきらめ、地図で別の山の登頂に切り替える。5000m付近に無名山がある。目標を切り替えた。振り返るとニラギリは相当強く風が吹いている。 トロンパスも今日は通れないだろうと話し合っていた。昨年は18日に大雪が降り、各山で多くの命が無くなったらしい。マンシンはそのことがよみがえったのか? 3900m付近のヤッカルカでキャンプする事にした。ここをショウタンピークBCと名付けた。 ヤッカルカの中にテントを張り、早速昼食の用意。午後から気圧順応とルート確認のため、4000m付近のチョルテンまで行くことにした。 ショウタンピークは雪が降っているようだ。 食後、ニマンとマンシンとで4000m付近のチョルテンまで登った。景色は最高、ジョムソンやマルファがよく見たが、空から見るムスタンはやはり自然条件は厳しい。 ジョムソン付近、大きな三角州が見えた。上から見ると良く解る。 立っていられないような風。ニマンとマンシン。 ピークから帰ると、タンタラさんが茶を作っていてくれた。 夜は火を焚き暖を取ったが、マンシン、ソートウイスキーを出してきた。 嬉しいネー。 |
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続く |