ダンプスピークもショウタンピークも失敗 |
ショウタンピークも又失敗」
昨夜、どういうワケか咳が出て、私の咳でみんなが眠れなかった。おそらくたき火の煙が乾燥咽と重なった為だろう。今日に限ってプロポリスを持ってこなかった。マッチャンにいただいたプロポリス、咽にピタッと合うのだが、朝になっても咳は止まらなかった。タンタラさんがお茶を入れて下さり、なんとか一息ついた。
タンタラさんは4時に起き朝食の準備をして下さり、ショウタン達は5時前に登山開始。薄明かりの中、昨日下見した尾根に向かって登る。気温は相当低く、耳や手が痛い。おそらく−10℃位か。太陽が出れば急速に気温は上がるが、東側のニラギリは曇っている。 谷向こう、東側のニラギリは曇っていた。天気は不安定な状態です。 尾根に出てピークに向かう。傾斜はそこそこ、昨日の下見ではそんなにキツイとは思わなかったが、時々息が切れて立ち止まる。ここは4000mで有ることを身をもって感じる。 尾根に出て、熱心な仏教徒のニマンさん、尾根でマンシンと2人で山の神様に登山の無事をお祈りして下さった。風が強い、ショウタンピークはガスに隠れたり、時々顔を出したりと不安定な状態だ。天気は保つだろうか。天気男のショウタン、少々不安だ。 4100m付近で足下が凍り付く。比較的広尾根だが、その先は垂直に近い。滑ればやはり危険だろう。ピッケルを持ってこなかったのが失敗か。 風がますます強くなり出し、時々雪が舞う。寒さもピーク、私はかまわず進んだが、 吹雪は強まるばかし。隣のダンプスピークは猛烈に荒れているようだ。 マンシンとニマンは危険を察知したのか、止れと告げる。2人が相談の結果、ショタンピークは無理と判断、引き返すことになるが、ショウタンはあと100m登ろうと主張して4600m付近のピークまで登ることにした。傾斜は相当あったが、足下は岩で比較的登りよい。高度計が4600mをさした。ここで引き返す。立っているのがやっとの風。南側斜面を下り、少しでも風を避けるが、こちら側は滑れば止らないほどの傾斜。もう少し雪が有れば足下はしっかりするのだが、慎重に下った。 途中で風が緩くなり、振り返ると景色は綺麗だ。今回はピークに縁がなさそうだ。 ショウタンBCに着く頃、風が収まりだした。が、天気は不安定。山は厳しい物だ。 タンタラさんの昼食料理を食べ、下山する。山は晴れたと思えば又吹雪くという感じ。 マンシンは滅多に靴の紐など締め直さないが、きっちりと再度靴を履きなおしていた。下りはそれほどキツイのだ。 あっと言う間にマルファの町が見えだした。 ホテルに帰ると、フランス人の団体さんで満室。今日の天気の結果をマンシンは慰めてくれるが、山の事は知っているつもりだ、隊長がダメの時はダメなのだ。 夕方、前回行った居酒屋に行ったが満員と断られるがショウタンすかさず、家族の部屋を指さす。四人は床に座りロキシーを呑む、前回と味が全く違う、マンシンは何か混ぜたという。言ってみればここはスンナック、店の女の子を呼び遊ぶ、この店に日本人は初めて、みんな珍しいのか話しかけてくる。今日はマルファの寺の祭り外は賑やかだホテルに帰り いつものようにホテルの台所でポーター達とご飯。 余談だが、ホテルの子供達が食事の用意を手伝っていると思っていたが、彼らは働きながら学校に行ってる子供達だそうだ。ネパールはマダマダ福祉などほど遠い状態です。 |
続く |