犬鳴山周回

燈明ヶ岳、経塚権現山、天狗岳、大天井岳、高城山
2016/12/15
2人

コースタイム
P09:20-行者の滝10:27(観光風登り)-お不動様10:37-経塚権現11:23-天狗岳11:37-大天井岳12:12-休憩-下山開始12:55-
不動谷13:46-蟻のトワタリ14:03-高城山15:03-P16:18
総時間約7時間

先ず犬鳴山の名の起こりを知る事から書いてみよう

宇多天皇、寛平2年3.月15日、紀伊の国の猟夫当山の行場である蛇腹付近に鹿を追ったとき樹間に大蛇あり、猟夫を呑まんとす。
猟夫、祖の由を知らず、愛犬しきりに鳴いて猟を遮ぎぬ。
猟夫怒りて愛犬を切る。愛犬の首飛んで大蛇に咬みつき共に斃れる。
猟夫、我が生命を守りし義犬を弔わんが為に剃髪して庵を結んで余生をおくりたりと、
その事、朝聞に達し、一乗山改め犬鳴山勅号を賜った。
義犬の墓

古い看板に書かれた山号の言われ
犬鳴温泉を入り直ぐの無人駐車場(500円)に駐車、その直ぐ前の尾根から天狗岳に直登出来るが、今日は参道を登る
薄暗いが、犬鳴川は苔むした岩や、多くの神仏が祭られ、古い行場で有ることが感じられる参道だ
  

  
犬鳴山に七滝が有ると言う。先ず両界の滝の斜漠が美しいが、右岸の岩はそびえ登ってみたい度がある岩だ(ばちあたりな)
奇岩、や小滝が美しく、歩くに楽しい
山門が出て同じ景色が続く。神域でなければ観光化されていることだろう
参道については詳しく書けないショウタンだ。
大釣鐘と巨大なお不動様が広場と共に出れば先ず自然と手を合わす雰囲気だ
  
そのまま参道を登れば、寺内を通り行者の滝に行き着くが、以前は滝手前の鳥居から裏行場や表業場と滝上から登れたが、この道は厳しく立ち入りが禁止されていた。
計画を変更して引き返し、お不動様裏横から行場道を登り燈明ヶ岳に向かう

厳しい傾斜の道には沢山の石仏が祭られているが意味など知らない
以前、蛇腹から燈明ヶ岳に登ったが、道成りに上れば、行場の尾根は通らず??と以前の記憶をたどるが分からない
参考記事
@犬鳴山、燈明ヶ岳から経塚権現山、大天井岳、高城山、弁天岳周回
A雨山から高城山と犬鳴山行場周回
道成りに登れば、鉄山氏行場が出てコースを思い出す。
蛇腹からの裏行場を登れば鉄山氏行場祠うらに出る事を思い出す。
  
途中の鉄山氏道標どおり登った
山名、行場名は余り分からないショウタンだが、地図は現場の山名板とカシミール地図山名表記、エアリママップ等を見比べて書いたが、それぞれ少しずつ違った。
道成りに登れば、最高地点と石に彫られた祠に突きあがった。ここが経塚権現山かも?私には分からない
天狗岳を目指す。
ショウタンはどうしても5時帰宅の所用があり読図など時間が無い、記憶だけで歩いたが、同行者は地図でここはここはと忙しく地図を見ていた。
 
尾根伝いに大天井岳に向かう。大タワからのピーク越えは何時も滑る植林内の道、今日も良く滑った
  
大天井岳(カシミール経塚権現山)はたわいない丸いピークだ
ここから和泉葛城山へのルートが有るが、私達は裏行場を下る。
先ず腹ごしらえと地図も見ずに尾根を下り陽だまりで食事を楽しんだ
 大天井岳山頂
食事が終わり、サア裏行場にと下るが、アララ地形がオカシイ
ここで、大天井ヶ岳から行者の滝にコンパスを取ってみた。
やや右手を指すコンパス。??地図を眺めるとアララ大天井から良く似た角度に二つの尾根がはせている
アルバイトだ。引き返しコンパス角の尾根に入った。
  
途中で倒木やブッシュだで方向取りに地図を眺める。
小さなテープが時間節約に助かった。
やや傾斜が増しだすとそこは裏行場の始まりで、写真の大天井不動が出る
ここから下は、上級者の技術がいる下りで、浮石も多く落石注意の細尾根だ
オール岩ならナイフリッチとでも言うべき細い尾根だ
 
トラロープが補助されているが命を預けるにはチト頼りない
   
リュックに刺したストックがロープに絡み下るに邪魔だった
最後のトラバースは倒木で慎重に下った
  
滝上に出て沢を渡り元山上ヶ岳の道標に沿って小さな一枚岩を鎖で登る
  
踏み跡どおり木の根を持って登れば、行場が出る
蟻のトワタリと西の覗きだ
  
ショウタンは巻き巻きを決め込んでいたが同行者がこの先はどう登るのと聞き、ショウタンも登る事になった
久々の蟻のトワタリだ
その上にお堂が出る。
ここは行場なのだ
時間が無い、休憩もそこそこに、急傾斜を登って行く
地形図破線道分岐点までふー頑張った。
一休みだ
  
登ればフラットに成り、薄暗い植林の向こうに高城山への道標が出た
高城山は登るたびに山名板が変わるが、紀州わらじの会のナメラフクロウが迎えてくれる単純ピークだ
  
休憩も無く下山にかかる。
今日はピークハント登山で、同行者に犬鳴山の魅力を伝えるのが目的だ
下山を急いだ
下山は最短コースで参道に下る
コースは道標が案内してくれるだろう
  
途中の林道から大阪南部から阿倍野ハルカスや六甲、明石が綺麗だ
見晴点前から谷道に下って行く、案内道標があり安心だ
  
途中に布引の滝などが有る
林道に出て右手に行けば道標にしたがって下ると、お不動様前に下り、後は参道を駐車場まで下った
  
不動滝上に行くには行きにくくなった
不動谷を林道から下るか、マタマタ行場を下るか、初心者には不可能な状態だ
ここは行場で私達凡人が入るところでは無いようだが、二つの行場は上り下りするだけでそれはもう行だろう
浮石や安定しないルートは面白いが、それなりに危険な所だ
マークや案内が少なくなりつつあるようだ
無人駐車場500円


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