大峰厳冬期登山
新田林道から行者環岳小屋を目指して
2017/02/11〜12
炉端山友会6人
結果撤退
大峰奥駈道冬季登攀、厳冬期の行者環岳と七曜岳をを目指して、行者環宿小屋泊で計画した。
メンバーは、男3女3のメンバーだ。
年齢差はやや大きく若いメンバーとは言いがたいが、経験豊富なメンバーで、装備も問題は無いが、私自身はここ数年ポッカトレも無く、ややリュック重量に不安があったが、全装備で20kg程度、夏なら問題も無かろうが、冬季積雪時期としては40歳代の頃の経験から、アレから20数年とやや不安もあった。
2017年二度目の大寒波が日本を襲う。
経験的に、大峰も大雪が予想されたが、ダメなら敗退とR169、上北山村の天ヶ瀬からR309に入り直ぐに天ケ瀬川沿い林道の水太林道に入る
更に私有林道の新田林道入り口から略林道で行者環岳小屋を目指した

川上村道の駅、役場前駐車場で低床のフィットはもう限界の積雪だが、四駆の高床車二台に分乗して目的地に向かう
R309入り口で積雪は、やや不安を感じる量だが、雪を蹴散らしながら林道を進んだ

バンバーで雪を蹴散らしながら309に入る。後続車から写す
新田林道分岐
R169分岐から登山開始地点の新田林道入り口までは約2.4km、R169からの徒歩なら今回はモット早く敗退しただろう
雪道になれたリーダーの判断の車乗り入れは正しかったのだろうが、なれない私はハラハラの積雪だ。
 
新田林道入り口で雪は既に40cm位か、リーダーは高級車にも関わらず、車で雪を固めて下さる。
登山開始としては遅い9時のスタートだ。
林道際にログハウスがあるが、無雪期なら30分も係らない地点にあるが、ここで既に一時間を要した
雪は膝を越える。
コノ地点で一人100m未満のラッセルが限界でした
雪は重い雪質だ
 
ログハウスで各自ワカンかアイゼンを装着した。私はワカンとアイゼンのW装着だ
川沿いから、斜面林道に入る。下部では40〜50cmの積雪、身長のある人はいいが、ショウタンなどは膝を越えてきた。
読図は一人に任せ現在地を適宜に聞き、時間を頭に叩き込みながら慎重にコースを選んだ
そのまま林道を登れば相当時間ロスが有ると判断して、やや緩くなった斜面を直登するほうが早いと読み、リーダーに提案した。

 
無雪期は間伐材が気になり林道を登るが、距離で200mは短いだろうと読んでいた。
予測は当たり思う地点に出た。
積雪期を思いマークはそれなりに打っておいた。
それが残っていたことで安心度が増していた。
その地点からトラバースに入るが、道抜けがあった事を記憶している。
ストックを刺しながら慎重にコースを探った。
 
適宜に行動食を取りながらラッセルだが、休息時間はいたって短い
もう少し時間を取ったほうが良かったかもしれないが、健脚なメンバーはそれを顔に出さない
トラバースが済み、沢に向かって下りこむ、ここは背の高い女性に任せたが、それでも膝越えはつらいらしく100m未満でラッセル交代だ
下りこんだ所で先頭に出たが、最鞍部は私の又付近に雪が来る深さだ。
 
沢を渡渉してここで始めて10分位の休憩を取った
ヤレヤレ顔のリーダーとサブの私
 
沢越え地点からますます積雪が増える。
各自ラッセル距離は50m程度で交代の要求が来る。
最強のメンバーで100mに満たなかった。
読図担当に、展望台までの距離を聞けば標高差は300mを越えている
50m登るのに30分、逆算すればヘッデンでも小屋到着は危険と判断して、リーダーと引き返す地点を3時と決めた。
下山は降雪や風の具合から、トレースは消えない。時間は2時間で十分と読んだ
読図担当もその時間で行けると判断した。
同じ敗退でも満足できる地点を探った。
雪が吹き溜まった地点でメーター越えだ。
一番小柄な女性がここで先頭に立ったが、股を越える雪に苦戦している
今日は、年齢性別の区別は無くオール平等ラッセルだ
 
腰付近の雪をラッセル中の私
三時になった。
展望台に後標高差200m少しを残していると読図担当、ここで登攀を打ち切った
敗退だが仲間に笑顔が見える
 
下山は夏山時間に少しプラスで安心な川沿いの新田林道に下れるだろうが、女性陣にやや疲れの色が見えた
時間の短縮を心見、積雪1m以上は斜面下りに問題は無い
目視30度少し程度の斜面の直下降を心見トレースに女性達を誘った。

相当時間が短縮できたようだが、コース的に直下降点が、登りトレースに出る事を読図担当者に聞くことは忘れなかった
  
 
ヘッデン使用も無く下山できた。
読図担当者の時間報告は8時間50分程度だった
小屋食の鍋準備がある。
川上村道の駅で鍋を頂きに帰路ついた
マタマタ、リベンジで小屋を目指すだろうが、早朝登山開始とラッセル隊要員がもう少しあるほうが順調だったかも


過去の記録と、仲間の記録をリンクしておきます
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1063264.html

清名の尾から行者環小屋を目指して2014/01/22

天ヶ瀬から行者還岳敗退2013/12/23

夏道
上北山村天ヶ瀬、中の股谷から行者環岳小屋と行者環岳

写真は仲間の物を頂きました。
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