局ヶ岳バリエーション

仁柿登山口から局ヶ岳、奥唐戸山、ハナスリ峠周回
2017/01/12
二人

コースタイム
登山口09:23-山頂11:05〜11:51-健脚コース分岐12:26-P942-奥唐戸山14:18〜14:28-ハナスリ峠15:05-上仁柿15:26-登山口15:56
ご近所の山好きS子さんのリクエストで局ヶ岳に登ってきました。
ショウタン的コースを組んでみようと前日にパソコン前に座り込み地理院地図からコースを探った
検索によると、庄司峠からの周回が面白そうだが、自分の体力とS子さんの体力から不適と考え、飯南町上仁柿の登山口からの周回とした
和歌山市から登山口までは遠いが、R368は三多気から大洞山や、三峰山修験道山牛峠から浅尾山学能堂山と地理感も出来随分と行きやすく感じる所となったが、三時間の時間を要する所だ
R365、飯南町の廃村、峠地区から登山口の上仁柿(かみみかき)の登山口から9時23分の登山開始となった。

R365の入り口に案内がある。

ここから約2キロで登山口が有り
仁柿に向かって小道を入れば道が分かれ左手小屋が見えればその奥に駐車場がある
  
駐車場は10台程度の駐車が出来、登山届けボックスが有りその裏から沢を渡渉して登山道に入る
沢の水が多いと駐車場上100m程度に橋が架かっている。
私達は渡渉した。
  
他のウエブ記事にもあるが一丁毎に距離案内がありそれを探すのが楽しい登山道だ。
ところが、古いものか登山道道標の多くは朽ちかけ傷みが進んでいる。
登山道を提供して下さっている森林会社、ZTVの道標が新しい。
沢を渡れば先ず峠状のコルを目指して登る。
コルには健脚コースと登山道コース、一宮との案内があり登山道、一般コースを選んで登った
 
各ウエブにコースタイムが書かれ初心者でも簡単に登れるような感じだが、甘く見てはいけない
急傾斜部分は胸突き道で、尾根は細く、トラバース道は細い
油断して転べば大変な事故になるだろう。ただ道の状態は良く登りよい小道だ
  
一丁案内やコース案内があるが、朽ち始めている。
途中で林道と出会う。
林道を登っても終点から更に尾根に取り付く(2017/01/12現在)
  
風が強く、デジタル温度計はマイナス0.5度を指す。
体感温度は相当低く感じた。
途中でネックウォーマーで保温対策だ。
下山予定の尾根上にはKK.ZTVの道標が出る
  
下山尾根である事を地図上でコンパスを取り確認しておいた。
あと少しで山頂だが傾斜はますます出だした。
朽ちた小屋が出る。その上もマタマタ一汗流すが山頂はすぐ上だ
 
霜柱が滑りを増す。傾斜を登りきればそこが山頂だ
登山開始が9時23分、山頂は11時04分、時間約1時間40分で登った。
歩行時間は普通だろう。リュックは12kg程度
 
山頂に立つのは二度目だが、飯高町側の方が登山者は多そうだ
七日に登った炉端山友会の会員さんの写真の景色を期待したが、少しがっかりだ
頂いた景色↓
 
雪が少ない今年は、三峰山も雪が無く、あの高見山すら白くない
局ヶ岳の山頂は霜柱が冬を思わすだけの山頂だった
  
風裏で食事を済まし11時35分下山開始、
氷ったような下山コースはすべり注意だ。ますます風が強くなりフードをかぶる。
 ここから健脚コース尾根へ

健脚コース分岐までは細尾根があり下山注意の急傾斜もあるが、たいした問題では無い
 
健脚コース分岐には道標があるが、分岐ピークを巻き込んでしまいそうだ
  
健脚コース分岐からは踏み跡は薄い。
小さなアップダウンは巻く事は出来ずふー、小さなピークも一汗流す
途中で振り返れば局ヶ岳の姿は美しい

 
942ピークは、庄司峠方面や修験行山や三峰山縦走方向と、今回のバリエーション設定コース、ハナスリ峠方面分岐だ。
942mピークは丸い急傾斜だ、
942ピークには朽ちた道標がある。踏み跡は縦走路に濃いが、目的の三角点外場方面には無い
コンパスで角度を合わせ方向を確認した。
  
悪くすれば、ブッシュかもと思ってエスケープで下山も考えていたが、ブッシュは無い
ただ、三角点外場までの左右傾斜は下れ無いような傾斜だ。
エスケープ下山は不可能と判断して、慎重に時間を読んだ。
最悪、ハナスリ峠三時半だ。

地図読みが好きなS子さんは、現在地をテキパキと当ててゆく。
ショウタンは落チンで地図を見るが大きく間違い、アララ、ショウタンここと間違いの指摘を受け、有難うと楽チン登山だが、地図からでもお分かりかもしれませんが、小さなアップダウンは体力の消耗が激しい。
又、風は強く体感温度は低い。
局ヶ岳山頂でマイナス0.7度、942ピーク付近でマイナス1.4度と気温が下がってきた。
急傾斜を下りこみ次のピークが三角点外場が乗るピークと、急傾斜を登ると三角点は状態よくあった
木には日本土建山と有り所有者の名前だろう。
ところが、山名板が有り、平成5年5月5日にイセ愛山会が登られ奥唐戸山の山名板を残されている
山名が分からなかったが、奥唐戸山の名が有ったのだ
  
次の目的峠、ハナスリ峠西側下の集落が、唐戸と地理院地図には書かれている。
(下山後、駐車場手前の小屋で、作業をしておられた青年に山名を尋ねた。青年は私の管理担当山頂で、奥唐戸山の名が地図に有ると言う)
名前が有るだろうとは思っていたが、感動ものだ。
長い傾斜を下ればそこはハナスリ峠だ。
  
ここにもイセ愛山会が平成2年2月21日に来られ地名板を残している

ハナスリ峠を知ったのはリンクのページからだ
ハナススリ峠

飯南町上仁柿と美杉村丹生俣との境界になっているこの峠には、二つの言い伝えが残っている。一つは、昔やんごとない人が桜花を愛でて、歌を詠もうとこの峠に立っていたところ、桜の花びらが硯に落ちたところから、「花硯」との名が付けられたという。もう一つにはこの道、丹生俣・川上の人々が、大石・松阪方面に出向く際、大いに利用されていたのであるが、大きな荷物を牛の背中にして急な坂を上ると、牛の鼻が地面に擦れるほどであったところから、「鼻すすり峠」と呼ばれるようになった、というのである。(『歴史の道調査報告書・伊勢本街道』より)

仁柿方面に下るが、一部は道がなくなっていたがほんの20m程度、沢状を越え右岸の道に乗れば舗装路が近い
舗装道を下れば、地図に載る民家が出るが、それは廃屋だった
  

 
下ってゆけば上仁柿のただ一軒の民家の奥様が犬の散歩中だった
 
道からは見えにくい民家だが、奥様と会話が進み。ハナスリ峠は、付近の住民が修験行山登山口の若宮八幡宮へのお参りに通った道だ
向こうからは、伊勢参道としてにぎわった。と教えて下さる
伊勢本街道に何本かの枝道街道だったのだろう。
R368入り口の分岐にも伊勢街道の案内が有った
 
古坂道は崩落で通行不可と有った
時間余裕が生まれた。
ユックリと奥様に話を聞き、駐車場入り口の株式会社TZVの小屋で作業中の、ZTV山の管理人さんに話を伺った
ハナスリ峠は詳しく分からないようだが、奥唐戸山については、地図にその名が残ると仰った
 
駐車場には15時56分着、予定バッチリの下山だった
登山口補足

登山開始は沢を渡渉する事から始まるが、水量が多い時は渡渉が困難だろう
沢上流側100mに橋がありここから登る事ができる
又、道横にトイレがある。簡易トイレだが使用はOKだ。ただ大には水が流れるかは調べていない

 

案内にあった大きな地図と私の軌跡地図を大きく乗せた物にリンクしておきます

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